先月番組にお迎えした稲川淳二さんの
怪談ナイトが東京エレクトロンホール宮城(県民会館)で
行われました。
(Be-POP♪ホームページではすべてのゲストインタビュー後記
が載っています)
これまで和なイメージのセットでしたが
今回は洋風。湖畔のロッジとでもいいましょうか。
煙突からは燃え盛る火が見えていて
そのロッジの中から登場した稲川さんに
会場中から「淳二~っ!!」の声が響いていました。
普通の話をしているのに、どこからか怪談がはじまっている
巧みな展開にどんどん引き込まれていきました。
セットとライティングによる効果はすばらしく、
そしてホールの左右の壁に映る稲川さんの影がなんとも
いえない味を醸していました。あれもきっと計算のうち
なのだろうなぁ。
でも一番驚くのは、音。
効果音をたくさんつかっていると思いきや、
いえいえ、ほとんど、稲川さんの声だけなんです。
稲川さんのストーリーテリングってほんとうに凄いです。
五感を刺激したうえに、その話術によって距離感や
漂っている空気までも感じさせ、
第六感までフルに働かせてしまうのですから。
髪の毛を触られているようだったり、
うっすら化粧が香ってきたり、ぼんやり灯る明かり、
階段のぎーっとなる音や女の人がひたひた歩く音、
これを全部話術でやってしまうのですから。天才です。
怖くなったらその「話術」の勉強だと思って聴こう!と
決めていたのに、一流の技はそんな暇も与えませんでした。
二部構成の二部では心霊写真の解説も。
ひぃ~!!あのカーブミラーっ!!
うひゃーっ!!手すりの隙間っ!!
時間をオーバーしての"怪"演は
お客さんの満足げな拍手でしめくくられました。