二十世紀に名をとどめる革命家
チェ・ゲバラの生涯を二部作でスティーブン・ソダーバーグが
描いた大作の前編が公開されています。
今でも中南米では絶大な人気を誇るチェ・ゲバラは
もともとは医師、その後革命家、軍略家、政治家とたくさんの
顔を持っていました。
この複雑で才能豊かなカリスマを
演じるベニチオ・デル・トロはとても説得力があり
引き込まれました。
前編の「チェ28歳の革命」では
メキシコシティでのゲバラとカストロの出会い、
そして革命戦争中のこと、
また1964年の国連総会でキューバ代表として演説する様子が
行ったり来たりしながら描かれています。
国連総会での演説の迫力と、そしてモノクロ映像が
まるでニュース映像のようで緊張感を生んでいました。
ゲバラとカストロの歴史的な出会いがもっともっと
ドラマチックに描かれているのかと思っていましたが、
あくまで淡々としたタッチで描かれていたように思います。
強い信念のもと、世界を変えようとした
半世紀前の28歳のカリスマ。その、生き様。
後編は「チェ 39歳 別れの手紙」
1月31日公開です。