沖縄に行って来ました。
初めての沖縄は天気にも恵まれて、夏の終わりに
夏を追いかけた気分でした。(仙台は梅雨明け宣言なかった夏でしたしね)
計画からバタバタ決めたことを考えると
毎度のことながら行き当たりばったりな旅だったんですが、
たくさんの出会いと沖縄のおもてなしの心に触れ
素敵な旅になりました。
初めての場所は見るもの聞くものすべてが新鮮でしたが
食堂に入っても、宿のまわりを散歩していても
ビーチでのんびりしていても、地元の人が本当によく
話しかけてくれるのです。
沖縄の家庭料理をいただいた「おおしろ」というお店では
お母さんが頼んだもの以外にもいろいろ出してくれて
なんだか親戚の家に遊びにいっているようなあったかさ。
店内に飾ってある昔ながらのアイテムをみていたら
沖縄がたどってきた歴史についても話してくれました。
この沖縄旅行のきっかけにになったひとつに
仙台CLUB JUNK BOXでみたかりゆし58のライブがありました。
ボーカル・ベースの前川真悟さんが
人のやさしさ、まごころやもてなしの心に
満ちた沖縄のエピソードをさらりと披露したあとで
沖縄の歴史に触れ、
「痛いこと、悲しいことを経験したあとに
あったかいものを残したのがかっこいいと思う」
と語り、その後「ウージの唄」が響いたんだっけ。
このお店ではフランス在住の彫刻家・井上佑吉さんにも
偶然お会いしました。
井上さんは沖縄戦でお父さんを亡くし、戦後60年の2005年に
沖縄全戦没者追悼式に参列するためだけに沖縄を訪れ、
「これで終わりにしよう」と思ったそうですが、煮え切らない気持が残り
悩んだ末「沖縄で石を彫ろう」と今年6月沖縄にやってきたそうです。
一緒に来ていたお友達に井上さんのことが書かれた新聞記事を
見せていただきましたが、作品はもくもくっとした雲のように見えました。
「反戦平和とか追悼とか言葉にするとイメージが固定してしまう」ので
作品について言葉では説明していないようですが、
言葉に収まりきらない思いが伝わることを信じて石を彫り続けて
きたのだそうです。現時点でまだ展示場所は決まっていないようですが、
次回沖縄を訪れたら必ず見にいきたいと思いました。
同世代のかりゆし58のメッセージ、
お母さんの言葉、
井上さんの思い、
そんな気持をかみしめながらその後訪れた「ひめゆりの塔」と記念館では
涙がとまりませんでした。
それにしても沖縄の言葉って響きがやさしいです。
「いみそ~れ~(お入りなさい)」
「また会いましょうね~」
語尾があがることが多くて、なんだか歌っているように
聞こえて心地よかったです。
帰り際、彫刻家の井上さんに
いわれました。
『宿題終わったの?ちゃんと勉強してくださいよ、君たち!』
・・・われわれ童顔ですが、卒業してだいぶ経ちます・・・・・・
『・・・はぁ~い・・・』
(in沖縄 その2につづく・・・)