先週土曜日から
松島の紅葉シーズンにあわせ、
松島海岸周辺の寺院の木々を光で彩り、
昼と異なる松島の魅力を浮かびあがらせる
「松島紅葉ライトアップ2009」がはじまりました。
今年で5年目です。
松島・円通院・副住職の天野晴華さんに
お話を伺ったんですが、今年は例年より
紅葉が2週間ほど早くすすんでいるそうで
早くも見ごろをむかえています。
わたしも番組おわりでライトアップを観に行ってきました。
円通院の庭園では赤や黄色に色づいたモミジが鮮やかでした。
入り口のところはもう真っ赤に色づいていましたし
晴れた日には池に水鏡となって映る姿がみられる
池のまわりは半分くらいが紅葉していました。
今夜はあいにくの雨で、池に写りこむ紅葉をみることはできなかったんですが、
でも雨でもいいことがあって、葉っぱについた水滴によって
木の上のほうまで光が反射して、より広い範囲がライトアップによって
くっきりと浮かび上がっていました。
そして、そんな風情たっぷりの庭園には笛の音が響いてきます。
演奏をしているのは古代笛・尺八奏者の高橋竹仙(たかはし・ちくせん)さん。
塩釜市在住の竹仙さんが吹いている古代笛は
多賀城の「市川遺跡」から全国ではじめて、
ほぼ完全な形で出土した平安時代初期の笛を複製したものなんです。
昨日演奏の合間にお話をしてくださったんですが、
6つ穴のある横笛で、出土した笛を京都に送って複製したレプリカを
吹いていらっしゃいます。
最初は音がならなかったそうですが、吹いていくうちに音が安定して
きたとか。
円通院に入ると笛の音が聞こえてきますので、
その笛に導かれるようにして進んでいくと中ほどに竹仙さんが
演奏していらっしゃいました。
竹仙さんが演奏される日は、円通院のホームページで確認できるように
なっています。
平安絵巻から飛び出たような衣装も雰囲気があります。
竹仙さんのほかにも、ケーナとオカリナをメインとしたアンサンブルユニット
「ソニード・デル・ビエント」による演奏が行われる日もあります。
円通院のほかにも観瀾亭(かんらんてい)では敷地内にある樹齢800年と
推定される大ケヤキをライトアップしています。
瑞巌寺は洞窟群が幻想的に照らしだされるほか、
杉木立の参道を竹灯篭のほのかな明かりで飾る「瑞巌寺灯道『秋』」を
同時開催しています。今日は雨のため、竹灯篭はお休みでしたが、
晴れの日は期間中開催されます。静寂な闇の世界に浮かび上がる参道は
神秘的だそうです。
おすすめのコースは
観瀾亭、から瑞巌寺の参道
円通院、三聖堂、天麟院 をまわるコース、と
円通院副住職の天野さんに教えていただきました。
「松島紅葉ライトアップ2009」は
11月29日(日)まで行われています。
時間は午後5時半から9時までです。
円通院のみ、夜間拝観料が500円となっています。
夜になると寒いので、厚着でぜひ。
私からのおすすめは絶景写真スポットもたくさんありますので、
デジカメの充電をしっかりしてお出かけください。
通常の撮影では、アクセントとなる明るいものや
目立つものに目が行きますが、
夜景の場合は、その逆に、黒く写る場所を考えて構図を決めると
効果的なんですって。
私のデジカメもライトアップされたもみじでいっぱいです。