去年のARABAKI。超満員のHANAGASAステージで
お客さんの奥から聴こえてくる音に耳を澄まし、
じっくりライブが見たいと片思いすること1年。
東京のライブスケジュールもチェックしたりしてましたがやっとやっと
やっとトクマルシューゴさんのパフォーマンスを観に行くことが叶いました。
4月にリリースされたアルバム「PORT ENTROPY(ポート・エントロピー)」を
引っさげてのツアーの初日、カフェモーツアルトアトリエ。
トクマルシューゴさんといえば、
100以上の、楽器または楽器じゃないものを楽器として鳴らし、
あやつるマルチプレーヤーです。
ライブの始まる前にステージ近くまで歩み寄り、
どんな楽器が用意されているのだろうと興味津々のわたし。
ギター、ウクレレ、トイピアノに鍵盤ハーモニカ、
空き缶のようなもの、木でできた笛のようなもの、そしてホース・・・?
さらには膝丈のおもちゃのドラムセットも!よく見るとスヌーピーの柄では
ありませんか!
たくさんのものから生まれてくるだろう響きに
わくわくしながらライブが始まりました。
トクマルシューゴさんを含め5人編成でのステージでしたが、それぞれが
たくさんの楽器を鳴らし、こんなに楽しい合奏があるのね!という時間でした。
どの曲もいちばん気持ちのいい絶妙なサイズで
鳴らされているような気がします。
おなかいっぱいでもなく、物足りないでもない、
ここで完結するのがぴったり!というところで
ストンと曲が終わっていく。
こんな感覚初めてなのですが、
楽器たちが自ら喜んで音を鳴らしているような
感覚を味わいました。
音を重ねて絵を描くような、色をのせていくようなカラフルな音楽に夢中です。
「おもちゃ箱をひっくり返したような」という表現、
このバンドのためにあるような言葉だと思いました。
天才トクマルシューゴ。ライブを見るなら楽器がよく見える位置がおすすめです。