今年6月にオープンしたenn 2ndと3rdでは初の開催、
一方で来月閉店が決まっているHMV仙台一番町では
最後の開催となる今年のMEGA☆ROCKS。
仙台市内12会場出入り自由のライブサーキットは、
宮城のロック好きには、まさに“秋祭り”です。
はやる心でまずはZepp Sendaiへ繰り出しました。
オープニングを飾ったのは『神聖かまってちゃん』。
自由なMCをはさみながら爆発している姿が、
いままでのどのライブよりも楽しそうでした。
空気を引き締めながら、くらくらさせてくれた『PONTIACS』。
たたみかけるようなキラーチューンで躍らせたのは『DOES』。
体よりも先に脳が刺激される『POLYSICS』のアクトを経て、
ラストは祭りといったらこのひとたち!『怒髪天』です。
後ろにあるMEGA☆ROCKSフラッグのロゴの赤と
ボーカル増子さんの赤いシャツのマッチ具合が眩しい!!
“早く行けー!”という増子さんの言葉に背中を押されて外に出ると
雨が降っていました。
71組も出演者がいるので、
今回わたしのテーマは“見たことのないアーティストを優先する”こと。
なかでも、先入観なしでふらっと立ち寄ったHMVで見た
MOROHA(モロハ)のパフォーマンスには度肝を抜かれました。
坊主頭のMCアフロとギターのUKによるユニットであるMOROHAは、
サマーソニックへの出場権をかけた審査の過程で、
曽我部恵一さんに絶賛されたという2人組です。
流れるようなアコギのメロディーにのせて
MCアフロのラップが響くというユニークなスタイルですが、
パフォーマンスを見て、びっくりしたとしかいいようがありません。
衝撃的なリリック。引力の強さ。
こんなオリジナリティを放つひとたちがいるんだ!と
動けなくなって見てしまいました。
今月21日にはアルバム『MOROHA』がリリースされています。
もうひと組、印象に残ったバンドはenn 3rdで見た『ふくろうず』。
仙台初ライブにも関わらず、enn 3rdは満員で、
ロック好きの注目度の高さを物語っていました。
落ち着いた感じから淡々としているのに少しずつ狂気をはらんで、
突然牙をむくような歌の世界。
表情ひとつ変えずに歌う内田万理さんのうしろで
ゆがませたギターとベースが厚みをプラス。
遊びごころ、とだけ言ってしまうのはもったいない
音楽的なしかけがいっぱいあるんだなぁと
ユニークな楽曲を聞きながら思いました。
後日聞いたらわたしのまわりでも『ふくろうず』を
もっと見たかったといっている人がとても多かったです。
入場規制がかかって入れない場面にも
何度か出くわしましたが、それだけ自分が見たかったバンド
をみんなも見たかったのだ!と思うと妙に嬉しくなってしまったり。
雨の中パスをぶらさげて移動するひとたちにすれ違うたびに
ハイタッチしたいような仲間意識(笑)!
そんな祭りならではの一体感も楽しめた
今年のMEGA☆ROCKS。
過去最高の入場者数だったそうです。
雨と汗でくしゃくしゃになったタイムテーブルを見ながら仲間たちと乾杯!
音楽の話でMEGA☆ROCKSアフターの語らいは遅くまで続きました。
↑↑↑くしゃ~
(この文章は10月25日付けDate fmのネット会員・DNA会員のみなさん向けに
配信されたメルマガに掲載したものです)