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匂いをかがれるかぐや姫

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久々に本棚から取り出して読んでみたけれど、
やはりすごいこと考えたなあと思う一冊です。

2006年に出版された
「匂いをかがれるかぐや姫~日本昔話remix~」。

この本は、日本人なら誰もが知っている
昔話の3作品「一寸法師」「桃太郎」「かぐや姫」を
15種類におよぶ自動翻訳ソフトを駆使して、まず日本語から英語に自動翻訳し、
さらに日本語に再翻訳した一冊になっています。

一部をピックアップしてみますと・・・

たとえば、「桃太郎」のセリフ。

「鬼が島へ鬼退治に。」
     ↓↓↓(日本語から英語)
"It’s in a monster hunt to Monster's island"
     ↓↓↓(英語からふたたび日本語に)
「怪物アイランドに怪物ハントであります。」


昔話のお決まりの締めセリフ、
「めでたしめでたし」は最終的に「首尾よくやって 首尾よくやります」
となっています(笑)


コンピューターが生み出したまったくあたらしいストーリー。
なんと、この本を原作にした舞台公演が開催されます。

公演を行うのは「空間実験こがねむし」のみなさんです。
「演劇」にこだわらず、「空間」そのものを表現していくことをコンセプトに
海辺に設置した神楽部隊や山形県川西町(かわにしまち)の古墳上での野外公演、
ライブパフォーマンスなど総合的かつ実験的にエンターテインメントとして
作品を発信しつづけています。

メンバーの強い希望で舞台化に挑戦することになったそうで、
原作者の原倫太郎さんと原ゆうさんに承諾を得、
さらに絵本を舞台化するため脚本化の際には原さんにも相談して舞台化という
流れになったそうです。

再翻訳だけのストーリーだとめちゃくちゃな展開になるので、
原さんの作品を読んだ時の「どうしてかぐや姫がこうなるんだ!」という
衝撃的な面白さをどうにか伝えたい、
そのため本編にはないストーリーやキャラクターも設定し
コンピューターによる荒唐無稽なプリンセスストーリーという形で
仕上がっているそうです。

翻訳からの再翻訳という世界なので、無国籍な世界観を出すように
衣装にはこだわっているそうで、ひとりひとりの衣装のディティールにも
注目です。

通常ではありえない会話のやりとりと、大勢の群集も
みどころ。

コンピューターによる翻訳には情緒や
その国の文化や習慣などが入らないので
人が翻訳することではありえない展開になります。
それを役者さんたちが舞台上で
演じるので・・・きっとおもしろいことが起こるにちがいありません!

【空間実験こがねむしの公演「匂いをかがれるかぐや姫】

2月11日(金・祝)14日(月)まで
せんだいメディアテーク 7階スタジオシアターで行われます。

11日と12日は①14:00-②19:00-,13日と14日は14:00-

入場前売は1,800円(一般)
1,500円(60歳以上と学生)
1,000円(中学生)
500円(小学生以下)
当日は一律2,000円

チケットは火星の庭、せんだい演劇工房10-Box
ローソンチケットで発売中です。
また電話やメールでの予約も受け付けています。

電話でのお問い合わせは 
 ご担当 伊藤さん 090-4317-3408 

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2011年2月 7日 22:52に投稿されたエントリーのページです。

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