スタジオジブリの最新作『コクリコ坂から』を見てきました。
1980年代に雑誌『なかよし』に連載されていたコミックが原作ですが、
映画化に際して物語の時代を東京オリンピックを目前に控えた1963年に
変更しています。
横浜にある港の見える丘に立つ学校を舞台に、
明治時代に建てられた建物をめぐって
取り壊しに反対する少年少女の交流が描かれた作品です。
わたしは主題歌を歌う手島葵さんの『コクリコ坂から 歌集』を
聞いてそのアルバムが描きだす景色の豊かさに感動して
映画を見るのを楽しみにしていました。
学生たちが主張や思想を堂々と繰り広げる躍動感とさわやかさ、
一方で家族の物語や戦争の傷跡が描きだされるときに
じんわりと胸にせまるもの、両方があって
見終わって静かな感動で満たされるような作品でした。
試写会などでの”親子3代で楽しめる”という前評判が
本当によくわかりました。
子どもたちはきっとジブリならではの魅力的な
登場人物やそのしぐさや口ぐせに心ひかれるでしょうし、
私の親の世代はまさに主人公と同じような年代。
ということは私のおじいちゃんおばあちゃん世代は
映画の中にでてくる大人たちそのものなんですね。
昔だけど、そんなに遠くない昔。
テレビを見ている途中に買い物を頼まれた女子高生が"え~”としぶる理由が
"次は舟木一夫が出るのに~”という時代です。
家に帰って、父に少し映画の話をしていたら
父の口から映画そのままの風景や単語がぽんぽん飛び出したのには
驚きました。
夏休み、家族そろって観にいくのもいいかもしれませんね。
そして、ジブリ作品といえば、豪華な声優陣も毎回話題です。
大物俳優が登場するだけに
その存在感がキャラクターに見え隠れしてしまうことも・・・ありますよね。
今回もそうそうたる俳優さん、女優さんが声をつとめていますが・・・・
本当にハマっていると思います。
音楽の素敵な広がりも、大きなスクリーンで、ぜひ。