去年のフラワーカンパニーズは
ボーカル圭介さんが夏と秋の仙台でのライブで
1本ずつあばら骨を折り、
さらにドラムのミスター小西さんが足の指3本を折る
などバンドであわせて7本の骨を折りました。
ギネス申請中(嘘)とリーダーのグレートマエカワさんが
言っているほどの折りっぷり(!?) ですが、
骨折り損とは言わせない絆がまた生まれているように思いました。
仙台でははじめての開催となった
『フォークの爆発~座って演奏するスタイルです』。
会場は青葉区米ヶ袋のおしゃれカフェ『カフェモーツァルト アトリエ』。
『元気ですか』ではじまったアコースティックライブは、
懐かしい曲を新鮮なアレンジで届けてくれたり、
ツアーで聞きなれた曲を
新たにアコースティックで味わう嬉しさいっぱい。
ワンマンライブでアコースティックコーナーを設けることはあるものの、
いつもはかたまりのように
飛んでくるフラカンサウンドが心地よく響いてきます。
最初こそカフェライブらしい雰囲気でしたが、
曲の熱があっという間に伝わってハンドクラップ、
歓声、男子の掛け声と、フラカンとフラカンファンらしさに満ちていくのでした。
カバーが楽しい、しゃべりがさらに長い(笑)という前評判でとても
わくわくしていたのですが、
MCでも『しゃべる毎に曲が減るから、いま2曲減りました』と
言いながら後半を早送りでしゃべったり。
ドラムのミスター小西さんはさまざまな打楽器を打ちならしつつ、
丁寧なコーラスワーク。ギターの竹安さんはときにマンドリンを手にしていました。
この「フォークの爆発」シリーズのために作ったという新曲
「人生GOES ON」(表記はこんな感じでしょうか?)も胸に迫るものがあり、
そしてこのシリーズおなじみというカバー曲も選曲がツボでした。
アニメソングコーナーでは、いなかっぺ大将の『大ちゃん数え唄』を熱唱。
マンドリンが空気を揺らしながら、圭介さんの節回しに吸い寄せられます。
さらにはご当地ソングコーナーでは圭介さんが
以前からファンと公言しているさとう宗幸さんの『青葉城恋唄』を。
広瀬川を望むカフェで聞く、これぞツアーの醍醐味ですね。
舘ひろしさんの『泣かないで』ではまさかのミスター小西さんが
サングラス姿で歌い上げ、まさかのメンバー全員が
リレーするという展開に。リハーサルで
試したら面白かったので本番でやってみて
大爆笑を誘うという、バンドのムードと息が合っているからこそ、
成り立つミラクルです。
フラワーカンパニーズのライブはどんな状況で行っても
…自分が元気なときも、凹んでいるときも、
目標が見えているときも、見えなくなっているときに行っても
気持ちを置いてきぼりにされたことがありません。
数年前のライブで『フラワーカンパニーズのライブ』を
『実家』に例えた圭介さん。
『実家は変わらずにあるでしょ。たまにドアノブのカバー変わったり
熊の置物が増えていたりするけども!
フラカンのライブもちょっとずつ変化しながらずっとあります。
何回も何回も来てくれー』
『夜明け』では立ち上がって、いつものライブハウスと変わらないほどに
顔を真っ赤にしながら歌いあげていた圭介さん。
この曲は震災後番組にリクエストがあってかけた曲で、わたしにとっても
特に大切な曲になりました。
“夜明けが僕らを白く染め直す
何度でもいい やり直せばいい”
何度でも立ち上がってきたバンドだからこそ、
聞いている人にそれを伝える熱を持っていると思っています。
秋にはワンマンツアー「秋チェスト冬チェスト」が始まります。
仙台は12月11日仙台darwin。
会場で笑って泣いて、わき出てくる底力を持ち帰る、
フラワーカンパニーズのライブをぜひご一緒に!