赤いライトが側面を照らすdarwinで、ゆっくりと灯りが落ち、
会場中の目がステージに注目するなか、
最初に出てきたのは意外にもマイクをもったRakeさんでした。
というのも、今回はゲストを迎えてのライブであり、
ソノダバンドがまず登場するもの、と思っていたからです。
今回のタイトル“HOME”について話し出すRakeさん。
地元の仙台で、という思いともうひとつ、自身がホスト役となり、
“僕の家に遊びにきてもらう感じで”という思いが込められていたそうです。
そんな“HOME”にまずやってきたのはレーベルメイトの女性シンガー。
続いてソノダバンド。ソノダバンドは去年、
テキサス州で開催された音楽見本市
“SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)”にも出演した
6人編成のインストバンドです。
歌詞がないのに歌が聞こえてくるカラフルで疾走感あふれる演奏でした。
これは、ワンマンも見にいかなくちゃ!
そしてついに始まったRakeさんのライブは、
待ってましたの大きな大きな拍手で迎えられました。
ギター、ベース、ドラムにRakeさん本人を含めての4人編成で行われたライブ。
釘付けになるビートボックス、渾身のギターカッティング、
天性のリズム感。スムースな英語の歌詞。
『Sunday Morning』で温かい調和を感じて、
『Freaky!』でエレキギターのテクニックに酔って。歌はもちろん、
たくさんRakeさんのギターを聞けて嬉しい!
という思いで一杯になりました。
全員でのシンガロングが忘れられないのが『100万回の「I love you」』。
たくさんのリクエストを集めて、“2011年日本で一番聴かれている曲”として
話題を集めているそうです。
この曲はストリートライブをしていた頃から歌っていた曲です。
ライブでこの曲を聴くたび、ぐっと会場の一体感が増すのを
感じていましたが、この日の『100万回の-』は手拍子と歌声がフロアに響いて
いつも以上の盛り上がりでした。聴きながら、震災後この明るくてまっすぐな
ラブソングへのリクエストが多かったことを思い出しました。
きっと、みんな自分の大切な人へ届けたかったんだ、と思ったら歌いながら
涙声になっていました。
アンコールでは、唯一ピアノ弾き語りの『誓い』を。
仙台に東北の夏祭りが集結した東北六魂祭のCM曲にもなり、
たくさんの人に響いた曲だと思います。
“たとえどんなに離れていても 会えない時が続いても
つないだ手を離さないこと この空に誓うから”
きっと私自身も生きている限りこの曲を聴くたびに、今年の特別な
夏を思い出すことでしょう。そして、東北の決意を伝えるような曲として
全国にもこれからも響いていってほしいと願います。
終演後、Rakeさんがラジオのスタッフを前に
“お世話になっているみなさんにこれからも成長を見ていただけるように
頑張ります”とおっしゃっていました。
ステージではソノダバンドのメンバーがMCで言っていました。
”Rakeさんって、いい人っぽいでしょ?そしたら・・・本当にいい人なんですよ(笑)!!”
多くの人の心を動かすミュージシャンは人としても素敵な人ばかりなんです!
Rakeさんの人柄になんだかほっとしながら、
これから生み出される音楽を心から楽しみにしている私です。
■この文章は9月26日付け
Date fmメール会員DNA向けメールマガジンに掲載されたものです■□■