今年も、ジャズフェスの秋がやってきました。
きっかけ自体をあらためて思いだしても、
その頃から変わらないバンドのみなさんとのつながりも、
見守ってくださる方々にお会いしても、
わたし自身、この街に育てられているのだなぁと
あらためて感じた今年のJAZZ FESでした。
バンドの皆さんのテクニックと私の演奏技術のギャップを
知る人からは『贅沢な発表会』といわれ、
全くもってその通りだと思うのですが、
今年も『芳賀牧場』にちょこっとだけ参加させていただきました。
今年のステージは、はじめて定禅寺通りではなく
花京院スクエア。
今年は”Night and Day"を吹きました。
子どもの頃から見てきたジャズフェス、
芳賀牧場のミュージシャンの皆様に出会った大学生の頃
SAXに憧れ、そののち、憧れだけでレッスンをはじめました。
そして4年目のJAZZ FESです。
先輩や友達やリスナーさん、毎年見にきてくださる方もいて、
あたたかいお言葉を・・・
前日にはすでにおなかが痛くなり
会場に向かう道中には緊張のあまり
『出るのやめればよかった』と後悔するのですが、
演奏が終わると、『また来年も』と、思うから不思議です。
とっておきの時間をありがとうございました。
そして、私は定禅寺通りでその時を迎えました。
2時46分にはすべてのステージから『ラ(A)』の音が
響きました。音にあわせ、
こんなに多くの人がいるとは思えない静寂が1分間
あたりをつつみます。
それぞれの思いをあつめて、震災から半年をむかえました。