アカデミー賞の発表後、
ノミネート作品も続々と公開されていますが、
アカデミー賞で5部門を受賞した「アーティスト」も
来月7日から日本での公開がはじまります。
試写会で見てきたのですが、まず、いつも見慣れたスクリーンサイズが
小さくなります。これは初期のハリウッドで用いられた比率だそうです。
そして1920年代のハリウッド映画にリスペクトを捧げているこの映画は
モノクロのサイレントであり、ちょうどサイレントからトーキーへの過渡期を描いた
作品になっています。
サイレント映画自体、わたしは映画館で見たのははじめてだったのですが、
人物の台詞が聞こえてこないかわりにサウンドトラックが高らかになっています。
ロマンティックな展開を盛り上げているすばらしい音楽とともに
感覚を刺激される映画となっています。
CGや3Dが当たり前になりつつある映像の世界で、
いろいろな年代のひととも話してみたくなる映画だと思いました。
そして名犬アギーの演技にも注目ですね。
ジャックラッセルテリアのアギーは犬版アカデミー賞といわれる
第一回ゴールデンカラー賞、金の首輪賞で最優秀俳優犬賞を受賞しています。
アギーは現在9歳。人間の年齢にすれば52歳と、ベテランの域への突入で
世界一有名な犬の称号を得ましたが、今回で引退を表明しています。
キュートなふるまいと心に迫る名演をぜひ。