今年2月にリリースされたアルバム「INDEPENDENT」を引っさげて、
全国をまわるツアーの仙台公演が仙台サンプラザホールで行われました。
オープニングでは全国各地でオーディションが行われたという、
それぞれの地元のダンサーが登場。
仙台でも3組が熱のこもったパフォーマンスを繰り広げ、
Aiさんのファンからも喝采を浴びていました。
アルバムのリード曲「INDEPENDENT WOMAN」からスタートしたステージは
AIさんとダンサーの息のあったパフォーマンスとたくましいサウンドに会場が
一気に沸点に到達するのを感じました。まぶしすぎるほどの電光が早い点滅を
繰り返す照明とステージセットもスケールがあり、ダンサーが踊る部分は
サンプラザホールの3階中段にも匹敵するほどの高さ。
1階の後方で見ていた私にとってはまさに塔と呼びたくなるような、
くらくらするほどの高さだったのです。
AIさん自身もステージにつくられた2階部分から登場しました。
2階から1階につながるのは階段のほかにポール。
そのポールをつたって、するりと1階部分にAIさんが降り立つと
歓声はさらに大きなものとなりました。
この瞬間、全体像をあらためて見てみるとマイケル・ジャクソンの
”THIS IS IT”を彷彿させる部分があるように思いました。
ライブの中盤にはそのマイケルへのオマージュ。
AIさん自身が愛してやまない2組、マイケル・ジャクソンと
ホイットニー・ヒューストンのメドレーを披露してくれました。
去年の12月にはマイケル・ジャクソントリビュートライブで
38年ぶりに来日したジャクソンズとのコラボを果たしたAIさん。
その代々木のステージを見たかったなあと思いながらも、
手持ちの真っ赤なマイクに吹き込まれるソウルを体いっぱい感じます。
ライブの序盤から、口癖の”間違いないね!”がぽんぽん飛び出すステージ。
今回のツアーでは新たなバンドメンバーを迎えています。
5人編成のバンドに男女3名のコーラス、そして4名のダンサーで構成されています。
個人技もさることながら、このバンドでしかだせないグルーブを
心から楽しんでいるのが伝わってきます。
矢継ぎ早にキラーチューンをたたみかけていくコーナーでは
突き抜けるあのパワフルボイスをたっぷり聞かせてくれました。
アルバムの肝になる「One Love」、そして”一番多く歌ってきた”という「Story」では
ひときわ大事そうに歌う姿が印象的でした。
さらに、冬にCMソングとしてもオンエアされ、
年末の日本にあたたかな気持ちを届けてくれた「ハピネス」では会場がひとつに。
スタジオでのインタビューのとき、この曲について
”タイトルもカタカナにして…もうね、かっこつけてる場合じゃないと思って”と
言っていましたが、震災後に届けたいという強い思いが生んだ一曲です。
アルバムの中で聞いてさらに味わい深く、ライブで聞いてさらにさらに味わい深い、
そんな曲になっていました。
立ち見も含め満杯のお客さんのすみずみまで、きっとパワーを受けとることが
できたと思います。
もちろん、今回も話しだしたら鹿児島弁の人懐っこいAIさんトークも健在。
お客さんの言葉につられて飼っていた亀の話も飛び出していました。
おぼっちゃまくんに憧れ、亀の名前を「ピエール」と「カトリーヌ」に
したという話では会場中が大爆笑でした。
(でも7匹飼っていて雄が全部ピエールたち、雌はカトリーヌで
見分けはほぼつかなかったそう。笑)
仙台公演はツアーの中盤。夏にはLAでの公演も行われますが、
躍動するステージはスケール感もステージセットも、
”AI WORLD TOUR”の仙台公演、と呼びたくなるような厚みがありました。
■□■この文章はDate fmのネット会員・DNA会員のみなさん向けに
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