我が家の内壁の工事がはじまりました。
宮崎から復興支援で仙台に来ているという職人さんは
もう半年もホテル住まいをしてお仕事をされているそうです。
もともと、家に来る方はすべてお客さんだと思っている母とおばあちゃん。
植木屋さん、電気工事の方、何かの点検業務の方などいつも
「お茶飲ま〜い」「お昼一緒に食べさ〜い」と張り切ります。
お仕事のプランがあるんじゃないの、もしかして邪魔かもよ、
なんて言ってみるのですが、
それは全くふたりに通じません。
「んだって、お茶ぐらい飲むっちゃね〜」
「おなかは減るっちゃ〜」
宮崎から来てくださっていると聞きなおさら張り切るのですが、
半年もホテルからお仕事に通っていると聞けば、
家庭料理を味わってほしいなあと私も思いました。
(あ、スタッフにつっこまれそうなので先に言いますが、
作るのは母です。笑)
職人さんの丁寧な仕事のおかげであの日一日で10年分はくたびれて
しまったように見える家が元気になりました。
正直、大変なところがありすぎてうちなんかは後まわしでいいと
思い、住宅メーカーに電話する気にもなりませんでした。
1年をすぎてお願いして、混んでいたために少し待って工事が行われました。
はがれた内壁を見ると、ときどきフラッシュバックする感覚になることが
ありました。こんなに小さな小さなことでもストレスがあったのに、
いまだに遅々として復興が進まない場所でどれほどのストレスを
抱えていらっしゃるのだろうと想像します。
少しずつでも一歩一歩の確実な歩みを、必要なところへ。
2度目の夏が終わりに近づくいま、強く思います。