今週いちばん暖かい日になりました。
春先らしい薄曇りの空のもと、今日の中継は南三陸町から。
お店の跡地などに設置されたたくさんの白いきりこがメッセージを放つ
志津川の町。白い鉄板を切り抜いたきりこに太陽や魚のモチーフが
あったり”海とともに生きる” ”美しい風景を未来へ”といった言葉、
おそらくパン屋さんの跡地と思われるところには
”父のパンふっかつ 次代へバトンをわたす”という言葉が
きりこになって立っていました。
そんな志津川の町ではいたるところで嵩上げ工事が進められ、
片側交互通行の案内をされる道も多くなっています。
一部の骨組みの建物と平地が延々つづく町で
目立つのがコンクリートブロックのかたまりが高く積み上げられた場所。
これは家やビルの基礎部分が取り壊されて
つみあげられているのでした。
中継までの時間に何人か地元の方とお話をしましたが
”基礎を壊すのは5、6年先でもいいんだよ”という本音も。
移転など、住居の問題がクリアにならないなかでの
切実な思いが伝わってきます。
南三陸町の防災庁舎も見える場所に立つプレハブの店舗に立ち寄ってみました。
『大畠青果』の芳賀さんのおすすめは、なんといっても旬のいちご。
いま志津川でいちご農家をされているのは
3人いらっしゃって、そのうちのお一人が芳賀さんのご親戚なのだそうです。
志津川いちごは愛情がぎゅっとつまった甘いいちごでした。