多賀城駅前から徒歩3分のところにある
『Gallery・Sin(ギャラリー・シン)』。
2009年の秋にオープンしたギャラリーで
常設展では金工・ガラス・陶芸・絵画作品などが展示され、
さまざまな企画展も行われています。
いまギャラリーを彩るのは
今日みたいな春風を感じる午後にぴったりなやわらかな水彩画展。
『加賀尋(かが・ひろ)水彩画展 物語の絵』が開かれています。
加賀さんは大崎市出身の画家で、
これまでは食べ物や動植物など身近なものを描いてきましたが、
今回は”物語”をテーマにしています。
小さい頃に読んだ赤ずきん、桃太郎、三匹のこぶた、
ブレーメンの音楽隊などをモチーフにした作品
およそ40点が展示されています。
きっと観るひとの思い出にある物語もこの空間にあるはず。
夢中になって物語に入り込んでいた子供のころの気持ちを思い出したり、
読み聞かせをしてくれたひとの声まで聞こえてくるような気持ちです。
加賀さんの”記憶違い”で桃太郎には”猫”が登場していたり、
さるかに合戦のストーリーが加賀さんの絵によって
”後日談”が加えられていたり、ユニークな作品もあります。
また、期間中、加賀さんが描いた
虹の絵のチャリティー付ポストカード
(寄付先:NPO法人20世紀アーカイブ仙台)の発売と、
震災から2年目にあたる3月9日~11日には、
ギャラリーの外壁を使って、加賀さんが布に描いた虹をかけるそうです。
ギャラリーにかかる虹はJR仙石線多賀城駅からも見えるかも?とのことです。
大変な被害があった多賀城の地だからこそ、
3月11日にうれしいことをひとつずつ重ねていきたいという
店主・米澤さんの言葉が響きました。
■□■加賀尋水彩画展 物語の絵■□■
期間:2013年2月26日(火)~3月16日(土)
会場:Gallery Sin(多賀城市東田中2-1-3-101)
時間:10:00~18:00
作家在廊日:3月2日(土)・3日(日)・9日(土)・10日(日)・11日(月)・16日(土) 11:00~18:00
ギャラリー外壁に虹をかける:3月9日(土)~11日(月)
※期間中3月4日のみ休廊