3月最初の中継は山元町から。
ほっき飯やいちご直売所ののぼりは
見た目にも春を告げてくれるもの。
町を走れば、ひとつずつ復活してほしいと強く願います。
今日は、去年6月に電話でお話を伺った
施設長の田口ひろみさんがいらっしゃるかしらと
山元町体育文化センターの隣にある『工房地球村』へ行ってみることに。
『工房地球村』は障がいのある方の働く施設であり
地域の方とのコミュニケーションの場でもあります。
さらに『いちごものがたり』というプロジェクトでは
”いちごの復興は山元の復興!”を合言葉に
まだいちご栽培ができなかった時から
山元のシンボルであるいちごやりんごをモチーフにした
アイテムを作り、県内外で販売してきました。
田口さんにお話を伺ってみたいと思ったのも
『いちごものがたり』のアイテムの数々が
とてもかわいかったことがきっかけでした。
その復興への思いがつまった『いちごものがたり』の商品も並ぶカフェが
工房地球村の敷地内に去年11月にオープンしたんです。
名前は『カフェ 地球村』。
りんご型のかわいい時計がかけられた店内は
まだ新しい匂いがしました。
2人掛けから4人掛けのテーブル5つとカウンターのある
トレーラーハウスを改造した長方形の店内。
一角には『いちごものがたり』の商品も並んでいます。
この場所はコミュニティカフェという位置づけを
めざしてオープンした場所で、
”地域の方々がほっとできる場所を提供したい”という思いで運営されています。
仮設住宅では集会所でお茶のみする女性たちに比べ
男性がひとりで孤立しがちであるという現状も一部で
あるそうなのですが、田口さんによると
男性のお客さんにも親しんでいただいているようです。
地域で暮らす方々の出会いの場所にもなっているんですね。
そして震災後にボランティアで山元を訪れたり
新たに縁ができたひとたちが帰ってくる場所にもなったら、
とおっしゃっていました。
カフェ地球村のいまのおすすめは『アップルパイ』!
これからいちごのメニューも登場するのかな?
コーヒーカップもかわいいと思いませんか?
カップの下のソーサーにも山元町ならではのイラストが書かれているんです。
ぜひ、お店で見てみてください♪
■□■カフェ地球村■□■
亘理郡山元町真庭字名生東75-7
(工房地球村の敷地内にあります)
http://kobo-chikyumura.com/
営業時間:午前10時~午後3時
休業日:日曜・月曜・祝日
TEL:0223-37-0205
つづいてやってきたのは
去年11月に『夢いちごの郷』でお会いした
『夢いちごの郷生産組合』組合長の菅野孝雄さんのいちごハウス。
いちごのシーズンになったらおじゃまします、
という約束をしていたからです。
菅野さんのいちごハウスは
震災前に『夢いちごの郷』と観光農園のあった場所に
建てられました。
震災後は角田などで一時いちご栽培をしていた菅野さんにとっても
元の場所に帰ってきたのです。
海岸から国道6号に向かってくる海岸工事の
大型トラックと何台もすれ違いながら、
海岸から直線距離で1.5キロほどの場所に
進んでいくとありました、大きなビニールハウス!
目印はこの『いちご看板』!
この看板が菅野さんのいちごハウスに連れて行ってくれます。
およそ50メートルのいちごの列が45列も
ずらっと並ぶ大きないちごハウス。
温度は19度。ぽかぽかのハウスでおいしそうないちごが!
菅野さんが平成13年から取り組んでいるという
『高設(こうせつ)栽培』は
水分や栄養分を機械で管理して
培養土のプランターに植えられたいちごに届ける栽培方法です。
この方式が塩害の残る山元町でいちご生産を復活するために、
今整備の進むいちご団地でも取り入れられます。
地域の先駆者としても菅野さんの役割はますます
大事になってくるのでしょうね。
菅野さんのいちごハウスでは『完熟いちご』を
食べてもらいたいというこだわりのもと、
いちご狩りは週末と祝日のみの開催になりますが、
本当に、甘い!
いちごファンの庄子からいちごファンのあなたへ
自信をもっておすすめします!
■□■夢いちごの郷 いちご狩り情報■□■
入園時間:土日祝日の午前10時~午後3時
入園料:2月上旬~ゴールデンウィークまで
大人1500円/小人700円
ゴールデンウィーク~6月中旬
大人1300円/小人600円
問:夢いちごの郷 TEL0223-37-1115
※いちごハウスの場所は山元町高瀬字北沼71です。
この住所をカーナビに入れるか、
現在の夢いちごの郷は国道6号沿い、
山元町浅生原字下宮前94-1にありますので
夢いちごの郷でいちごハウスの場所を
聞いていただければと思います。