震災から2回目の3月11日を迎えました。
生放送中の2時46分は勾当台公園で東の方角へ向かい黙祷しました。
中継で沿岸部の街へ行くことも多いのですが、
短い時間の中でどれだけ伝えられているのかと思うと
正直、その場所に気持ちを置いてきたまま帰路に就くことが
多い日々です。
今日をむかえ、問題はむしろ一年前のきょうよりも深刻に
なっていると感じます。
原因は復興計画の遅れです。
せっかく土地を借りプレハブの店舗で再開したのに
かさ上げでまた移動しなくてはならないひと、
復興仮設商店街を出て自力での再建を目指したものの
当てにしていた支援を得られず身動きできなくなっているひともいます。
スピードアップして、痛みに寄り添う復興計画が前へ前へ進んでいきますように。
あきらめないと決めたひとたちを、あきらめさせるようなことを
しないでほしいと思います。
安心して生活を送れる住まいをもつことはひととして基本です。
それが遠くにあるひとも多いことを思えば
まだまだ沿岸部は”非常時”の中にあります。
ラジオ人として発信する立場でありながら、
この2年、ひたむきなひとの思いに私自身
照らされてきました。
今日は祈りの日であり、復興につながる一日です。
明日からもこころの手をつないでください。
いっしょに、ほほえみの明日へ歩んでいきましょう。
東日本大震災で亡くなられた方々へ
謹んでご冥福をお祈りいたします。
そして、たいせつな方を亡くされた方のこころが、
その方とのあたたかい思い出によって
少しずつ少しずつ、どうか癒やされていきますように。