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Gogh

晴れている日に宮城県美術館の庭を歩くのも好きだけれど、
雨は雨でまたいいのです。そしてどちらかというと
雨の日に美術館に来ていることが多いことにふと
気づきました。

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来月15日まで、宮城県美術館で開かれている
『ゴッホ展』。今回は副題が
”空白のパリ時代を追う”というものです。

いわゆるパリ時代はおよそ700日間だったそうで、
その間、ゴッホは弟のテオと同居していました。
ゴッホの研究はその弟テオとの手紙のやりとりをもとに研究されて
きたので、同居していた期間はその手紙がないことから
このようなタイトルがついたのだそうです。

暗く”厚塗り”の絵からしだいに色彩を帯び、
光をまとっていくゴッホの絵の変遷。

ポスターやチケットになっている絵は
1887年にパリで描かれた
『グレーのフェルト帽の自画像』です。
緑と朱色で描かれた肌の表現は実物をみると驚きが混じります。
これを含めて今回は自画像が多いのが特徴なのだそうです。

テオの肖像画と判明したものと対になって展示されていた自画像の
前にはたくさんの人だかり。
サムホールほどの小さい作品だとは思いませんでした。
1887年に制作された2枚のうち一枚が弟テオの肖像と
判明したのはつい2011年。ニュースになったのを覚えていますが、
それまでテオの肖像を描いていないと思われていたゴッホが
弟をたいせつに思っていたことの証明ではないかとも
言われるそうです。

この絵が描かれた3年後にゴッホは拳銃自殺を図ることになるので
後半になるにつれ、絵の描かれた頃の心境などを心のどこかで
考えている自分がいました。
でもこの2枚の肖像画の前に立つと、パリ時代献身的に支えた弟と
暮らした時間は有意義であり、
その時間がゴッホの絵の変遷そのものなのだと思えました。


【バラのおもてなし】
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バラの一輪挿しと、メッセージ。
ちいさくてとってもあたたかな、おもてなし。

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2013年6月29日 22:42に投稿されたエントリーのページです。

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