室内はもちろん、混み合ったところを通るだけでも
こもったような空気を感じる午後。
ふと香りで振り返ると街のあちこちでバラが咲いているのを
見かけます。この湿気のせいで、香りが強調されているようです。
スタジオの近くのレンガの建物には白いバラがよく似合っていました。
中継は一番町と定禅寺通りから。
全国の名だたるやきものの集まる『大陶器市』の会場で、
佐賀から出店していた有田焼のお店におじゃましました。
店主の馬場さんは
仙台には15年ほど前に夢メッセで行った
陶器市に来て以来だそうですが、
”街のパワーを感じるね~”とおっしゃっていました。
馬場さんのお店には仙台市内の飲食店の方が
お店で出す料理のための器を見にくることも多いそうです。
有田焼の山口幹彦さんによる『富士飛翔』という美術品は
透き通るような水色が本当に美しかったです。
美術品から普段使いのうつわまで
50万アイテムが並ぶ『大陶器市』は明日(14日・金曜日)が最終日です。
期間中毎晩仙台で呑んでいるという馬場さん!
震災後に東北でひらかれた陶器市では多くの
サービスをして応援をしてくださったようです。
とても控えめにおっしゃっているのですが、
きっと”呑むことで”も、この街のひとを
応援しようという気持ちで来てくださっているのだなぁと感じました。
今朝の毎日新聞の一面記事で報じられた
復興庁参事官のツイッター問題で、朝からもやもやしていた気持ち。
言葉そのものも重いですし、
復興庁がもっている空気を疑いたくなるような
発信内容だと思いました。
こんな気持ちをもつことで、やってこなかったことが
被災された方々や避難されている方々をどれだけ追いつめるのでしょうか。
悔しいなぁと思って過ごしていた今日、
馬場さんと話せて、よかった。
わたしは、馬場さんのいる有田に行ってみたくなりました。
であった素敵なひとがその街の入り口だと思います。