仙台七夕まつりの初日。
市街地のアーケードは鮮やかな吹き流しに彩られました。
今年のテーマは「つなぐ」。商店街のアーケードには3000本の青竹が飾られ
浴衣姿の女性が、肩車された子どもたちが、観光客のグループが、
色とりどりの吹流しの中をくぐっていきます。
一番町四丁目商店街の入り口には今年も
『梅原鏡店』の吹流しが来場者をもてなしています。
『梅原鏡店』の吹流しは2年連続の『金賞』受賞。
ご主人と奥様の手作りの吹流しは和紙を2度にわたって染め上げたものです。
三角に折って、色をつけ、開くと写真のような柄になるんですね。
五月にふらっとお店におじゃましてみたとき、
夜な夜な吹流しを作っているところでしたが、
以来3ヶ月あまりにわたって製作を続けてきたそうです。
吹流しに貼られた『竹に雀』や『サン・ファン・バウティスタ号』の
切り絵はご主人の力作です。
折り鶴は通常折り紙の4分の1サイズで織ったものが3千羽連なっています。
わたしもミニ七夕を今年はじめて作ってみましたが、
ミニでさえ4時間半かかりました。私が無類の不器用ということを(笑)
差し置いても、大変な時間がかかることは容易に想像きます。
ご主人は子どもの頃から60年以上、
ご実家もご商売をされていたという奥さんも同じくらい長く、
七夕飾りを作られています。
”とっても素敵な色あわせですね”と言ったら、
”長年やっているから、どんなのをつくったか忘れちゃうのよ”と笑っていた奥さん。
専門店に依頼するお店も多いなか、毎年自分たちで、と続けていらっしゃいます。
”これ、金賞だって~”と話すひとびと。写真の人気スポットになっていました。
それをお店の中からそっと見ているご主人と奥様の姿がとても素敵だなあと思いました。
仙台は「梅原鏡店」のようなお店があるいい街なんです。
そして心意気を感じさせる七夕飾りの数々をみていても、
ますます街が好きになります。
政宗騎馬像も、こけしモチーフも。
チェーン店も、それぞれのお店のイメージカラーをうまくとりいれつつ、
なじんでいるのがいいところ。
定禅寺通りのグリーンベルトには氷柱に入った
ミニ七夕もお目見えしていました。
今日も歩いていると湿気で汗だくになりましたが、
明日はさらに気温があがって氷柱めがけてやってくる人も多くなりそうです。