それは、旅に出たくなる音楽でした。
retro Back Pageの落ち着いた空間のなかで、
スタインウェイのピアノを鳴らしながら、
アイリッシュ独特の郷愁をかきたてながら、
ひたひたとAkeboshiの音楽にみたされていくこころ。
壁に映し出される映像にAkeboshiとドラマーが
影絵のように重なっていました。
ほろりときたり、突き上げられたり。
少しだけくぐもったような声の存在感は
いつ聴いてもこころをつかまれます。
ときどきグラスの氷をカランとならしながらみているひとたち。
大人なお客さんたちの、
気持ちのこもった拍手が、ライブが進むにつれて
さらに気持ちがのった拍手にかわっていき、
なんだか耳に入ってくるすべてがすてきな夜でした。