9月も半ば、だいぶ日が短くなりました。
午後6時15分からのコンサート、
仙台駅前からのったバスが夕暮れの中を走り
仙台市天文台につく頃にはすっかりあたりは暗くなっていて
天文台の白い建物の上にはぼんやりした月が浮かんでいました。
投影機を中心にしたプラネタリウムの、通路をはさんだ席で
開演をまつなか、
突然プラネタリウム内に響き渡る耳慣れた盆踊りの音楽。
島倉千代子さんの『七夕おどり』に意表を突かれながら
この日の天文台コンサートの幕が開きました。
遊佐未森さんの天文台コンサート〜銀河歌集Vol.4〜。
今年で4回目を数えるこのコンサートですが、
はじめて見た私にとっては念願の、という前置きがつきます。
今回は『仙台』そして『七夕』をテーマにした構成・選曲で
コンサートが進んでいきました。
栗コーダーカルテットの近藤研二さんのギターにのって
響き渡る透明感たっぷりの未森さんのうたごえ。
プラネタリウムのいすにもたれかかると、
その音の響き合いの中にすいこまれていくようでした。
途中、天文台のスタッフの方による
今夜の星空解説も行われました。
七夕の主役のひとつ、ベガ(織り姫星)は
25光年。
今年デビュー25周年のアニバーサリーを迎えられた
未森さんが、デビューしたときに放たれた光が
今とどいているということなんですね。
とても好きな『銀河に恋するプラネタリウム』をここで聴くことができる幸福。
『花の二重唱』の万華鏡のような天体ドームを見上げ、
『ブルッキーのひつじ』『真夜中のキリン』の未森さんの
かわいらしいイラストにほっこりして
『希望の道』『花は咲く』の祈りに涙。
『欅-光の射す道で』にふるさとの景色を重ねて
『I'm here with you』の圧巻。
未森さんの歌を聴くたび
目の前に映る景色のその先を見せてくれるような歌声だなあと
いつも思うのですが、
プラネタリウムのスケールと、天体ドームの包容力にぴったり。
目をつむると、何度も何度も思い出すことができます。
今夜も、この先も、きっと。
(このブログは2日間のライブ終了後に載せました)