今日の中継は『小さな復興プロジェクト』代表の
湯浅さんと待ち合わせをしました。
去年5月に宮城探訪でお会いして以来の再会。
震災以前から女川町との関わりをもっていた湯浅さんは
なんとか復興の手助けをしたいと、震災一ヶ月後に
家具職人さんたちと『小さな復興プロジェクト』を
立ち上げました。その代表的なグッズが木でできた
お魚のキーホルダー『onagawa fish』です。
地元の人の仕事を作るという目的と、避難生活の
ストレス軽減などを目的としてつくられた手作りの
『onagawa fish』ですが、そのクオリティーの
高さから手作りの木工品としての高い評価も得てきました。
県内外で販売に出向いている湯浅さんが
オンエアでお話してくださったことは
宮城から離れた場所での意識の違い、
温度差、時間の流れを感じずにはいられませんでした。
でも、『onagawa fish』の新たな商品も増え、
名前や記念日を入れたり、会社のノベルティーとなる
ためにニーズに応えたアイテム作りを目指しています。
それはこれから産業として残すためのものづくりです。
そのためには、現在壊れてしまったという
『レーザー彫刻機』の存在が不可欠です。
クラウドファウンディングである“READYFOR"を
通じて支援を募っています。
最後に”語り継ぐこと、未来へ伝承することにおいて
onagawa fishがどのような役割を果たせると思いますか”と伺ってみました。
湯浅さんは”メイン商品であるキーホルダーを
身近にいつも持つことで
震災や自然災害を忘れないこと…
たとえば水が今日安いから水を一本多く買い足しておくなど
防災への備えをしていただけたら”とおっしゃっていました。
そして、湯浅さんたちの”未来の災害の悲劇を減らしたい”
という思いは去年10月に発生した
台風26号の甚大な被害を受けた伊豆大島で新たなお魚を誕生させました。
それが、”oshima fish" 。
椿の木は硬くすべすべの手ざわり
。仕上げには特産の椿オイルを塗っているのだそうです。
手にとったとき、いつか伊豆大島に咲く椿を
見にいきたいなあと率直に思ったわたし。
onagawa fishを手にしたどこかのだれかも、女川に思いを馳せているのだと思います。