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にくきゅう

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今日の中継は『宝万頭本舗』の店舗から。
”さくら餅・うぐいすもち”という季節の和菓子の
貼り紙とともに、『ネコまんじゅう』という気になる
貼り紙を見つけて、中へおじゃましてみることにしました。

お話を伺ったのは崎野光明(さきの・みつあき)さん。
いまお店は息子さんが社長をされていて
この『ネコまんじゅう』は息子さんのアイディアによって
生まれました。震災後に、なにか癒しになる
お菓子をという思いから生まれた肉球の
形の和菓子。『ネコまんじゅう(つぶあん)』
『黒ネコまんじゅう(こしあん)』
の2種類があります。

肉球は焼き印ではなく、別の色の生地をいくつかの大きさに切り抜き
ひとつひとつ貼付けているそうで、とっても手間がかかるんですね。
中のあんこは光明さんのによるもの。
見たひとが思わず『かわいいねぇ』と声にだしてしまう、
饅頭だとおもいませんか?

お店は60年の歴史がありますが、
震災の時はすでに息子さんが社長をされていて
光明さんは障がいのある方の授産施設『まどか荒浜』に
携わり、利用者に和菓子作りを教えていたそうです。

津波で施設は全壊、その後事業所は太白区で再びスタートを
切りましたが、和菓子の器材を失ったこともあり
光明さんは宝万頭本舗に戻って、お仕事をされています。
今でもつながりがあり、利用者の方の自立をお手伝いする
アイディアを出している光明さん。利用者の方がつくった
猫の形の手作りアイテムが一角で販売されていました。

『猫』でつながる新たな縁。
”生かされたからね”と何度もおっしゃる光明さん。
『まどか荒浜』で着ていたという作務衣姿でお店に
立っています。この作務衣以外はすべて波にのまれて
しまいました。

事務所であたたかいお茶を入れていただきながら
ネコまんじゅうをぱくり。じっくり味わおうと
思ったのですが、おいしくてあっという間に
食べてしまいました。すっきりした甘さです。
スタジオにも白ネコちゃんと黒ネコちゃんを
つれてかえります。

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2014年3月 6日 22:51に投稿されたエントリーのページです。

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