ピーヒャラピーヒャラ。
街なかに響く、笛の音。
まつり日和の朝、友達のさとちゃんとバスを待っていると
さくらの前で手帳を持ったおばあちゃんに話かけられました。
どうやら、自分で書いた友達の携帯電話番号が
読めない様子。
老眼鏡を忘れたのかな?と思って
のぞきこむと、そうではなく、黒いボールペンで書かれた
電話番号の上から、赤いボールペンで
訂正した番号が書かれてあり、
その文字が重なり、判別できなくなっているようす。
しかも 090ー●●●●ー●●●● と書くものが
見てみると 090ー●●●ー●●●●● となっています。
ひとつ、私がこう思う、というものをかけてみたものの、つながらず。
一度は離れたのですが、あきらめきれず
友達と戻って、ふたりで片っ端から想像する番号をかけてみました。
おばあちゃんは私と友達のそばで、そわそわそわそわ。
あせって、あわてて、いろいろ話しかけてくるのですが、
それがますます分からなくなる!!(笑)
そうこうしているうち… しばらくして
かかったー!!
『あ、斉藤さん?わだすね、さくらの前にいるの〜』
よかった〜。
結局斉藤さんの携帯にかけたものの、まだお家にいた、という
オチはありましたが、一件落着、ほっとして
その場を離れたのでした。
念のため、手帳ではないメモ用紙に
大きく、番号を書いてお渡ししたので、きっと
斉藤さんとあのあと落ち合えたことでしょう。
なんか、小柄なおばあちゃんの慌てっぷりとか
自分で書いたメモ読めなくなっちゃうところとか…
「ねぇねぇ、さとちゃん…私、将来ああいうおばあちゃんに
なる気がする…」