仙台darwinで行われた
熊谷育美さんのアルバム『PROCEED』レコ発フリーライブへ。
このところキャンペーンで全国を飛び回っていたという
育美さん。ご本人は、”恥ずかしがりや”というけれど
その人懐っこい笑顔ににじみ出るあたたかな人柄は
行く先々で愛され、そして”ホーム”である宮城の会場では
とびきりの”待ってましたムード”の中ではじけるような
輝きでした。仙台darwinは満席、立ち見のお客さんも。
鍵盤をならして、ふっと、声を発するだけで
フロアの空気が熊谷育美さんの世界にひきこまれます。
曲ごとに、くっきりと世界を浮かび上がらせることができる、
言葉がしっかり伝わる、優れたストーリーテラーであることを
実感。デビューの時から鮮やかな印象で、ライブを見るたびに
すごいなぁと心から思わずにいられないのですが、
今年(まだ)30歳なんですね…これからますます目が離せないとはこのことで。
途中、キャロル・キングの”You've Got A Friend"をカバー。
つづれ織りは育美さんがシンガーソングライターになりたいという
夢を語った時、全く違う3人からすすめられた一枚だそうです。
誰もが知る名曲を、そして何より、育美さんにとってものすごく大切であろう
この曲を表現しきることで
熊谷育美さんというアーティストの個性をより強く認識させた瞬間だったと思います。
アンコールでは会場の後ろからハンドマイクで登場。
会場の中を歩きながら歌うことを”やってみたかった”というだけあって、
終始笑顔で歌を届けてくれたのですが、そのしなやかなる声量、圧倒されます。
来月公開が待たれる、堤幸彦監督作品『悼む人』主題歌の
『旅路』でもまた、育美さんのうたが、たくさんの人の心に
届いていくと思います。