去年に続いて、2回目の開催となった
公益社団法人宮城県公共嘱託登記土地家屋調査士協会主催の
フォーラム&フェスティバル「伊達な地図づくりin宮城」。
”未来へ続く地図づくり”をテーマに開催され、
今年も司会を担当しました。
地下鉄などにもポスターが貼られていたことから
”地図の読めないあなたが大丈夫か”とのごもっともな
メールが私を良く知る友人から届いたりしましたが、笑
大丈夫!私以外は全員プロフェッショナルですから!
今年も協会所属の先生方、
とりわけ壇上で
ご一緒させていただいた髙橋先生、赤間先生にとてもお世話になりました。
震災後、土地家屋調査士のみなさんは復旧・復興に尽力されてきました。
そのことを去年このフォーラムを通してはじめて知りましたが、
今年も継続中の活動についての報告がありました。
復興を進めるなかでは新しい、正確な地図づくりが重要です。
未曾有の災害後には、これまでの事例がない状況も多く、
法務局とともに慎重に判断することもあるそうです。
報告を聞いていて、一筋縄ではいかないこと、専門家も
頭を悩ませることがこれほどあるのだということを知りました。
さらにはいまも、道路を作るための事業用地を買収する際の登記手続き、
防災集団移転促進事業における内陸や高台へ移転する際の
登記測量業務などに携わっています。
こうした活動の積み重ねで、街の復興・再生も一歩一歩進んで
いくのだと思います。お話を聞いていて、地元の勉強にもなりました。
地元の勉強、といえば、
仙台市教育委員会文化財課専門員でいらっしゃる木村浩二さんの
「城下町仙台と城下絵図」もとても興味深く味わい深いお話でした!
実は、かつてラジオの中継を担当していたとき、カーナビに現れた
「埋蔵文化財センター」という言葉に反応して突然おじゃました私たちを
楽しいおしゃべりで迎えてくださったのが木村さんでした。
今日は楽しみにしていた再会だったのです。
会場では一日を通してたくさんの地図がスライドでも上映されたのですが、
木村さんの講演のなかの絵図もとても伊達なものでした。
勾当台公園や錦町公園の階段、さらには三越や藤崎の入り口の階段は
土地の形をそのまま利用したつくりになっているそうです。
伊達政宗が存命の頃の絵図は残っていないそうですが、
それでも研究によると
仙台市内の中心部には政宗の街づくりの姿がそのまま残されていることが多いのだとか。
政宗に負けない、土地の形にならった街づくりを、という言葉が印象的でした。
タイムトリップして街歩きしたくなる時間でした。
後半には県内人気ご当地キャラクターの
かみ〜ごとオクトパス君も会場をもりあげてくれて、
最新の測量機器をのぞいてみたり、目測や歩いて距離を測るゲームには
たくさんの家族連れの方々が参加してくださいました。
お世話になったみなさん、会場でお声がけくださったみなさんも
ありがとうございました。
去年より面積がぐんとふえてさらにパワーアップしたジオラマに
今年は電車も走ったのですが…
それをゆっくり見ることができなかったことだけが
悔やまれますー!!!