最後の20ページまで来て結末を知るのが
怖くなって3日ほど放置、
最後の2ページで声に出して"え〜"と言ってしまった
ミステリーがありました。
主人公に一切共感できないのに、
こんなに引き込まれるなんてすごいなぁと。
週末から公開がはじまった
沼田まほかる原作、
『彼女がその名を知らない鳥たち』。
ポスターには"共感度0% 不快度100%
でもこれは まぎれもない愛の物語"の言葉。
コミカルな演技にひきこまれる
阿部サダヲさんなので、キャスティングは
意外な気もしていたのですが、
映画を見たら、これは見事としか。
阿部サダヲさん演じる陣治が、2時間の物語の間に
何年もの奥行きを見事に見せてくれました。
ひとはひとに影響をされて、その関わりが
生き様に彫り込まれていくのだと、感じずにはいれらない。
そして、蒼井優さん演じる主人公・十和子の
最後の最後のつぶやきで思わず涙してしまいました。
重くのしかかるけれど、感想を分かち合いたいような一本。