今週の『みなさんぽ』は
合同会社 でんでんむしカンパニー代表の
中村未來さんにお話を伺いました。
"使われなくなってしまったものへ
ちょこっと手を加えて未来へ繋がる
モノ・コトづくり"をモットーにしているのが
でんでんむしカンパニーです。
今は耕作放棄地で藍を作り、そこから藍染め製品を
作る事業や、いずれ宿にしたいという目標を掲げて
古民家改修も行っています。
"私自身がこの町のファンになっています"という
未來さんは南三陸町に移住して5年あまり。
会社の名前には、活動がどんどん『伝・伝=つたわって』
いくように、という願い、そして
でんでんむしのようにゆっくりと丁寧な生き方を、という想い。
さらには実は『藍』にとっての天敵であるでんでん虫だけれど、
そんなでんでん虫とも共存して行けるような活動を
していきたいという気持ちも込められているのだそうです。
はじめは、耕作放棄地になった場所で
野菜を作っていましたが、
自分たちの作るもので地域を
つなげられる存在になれないか、と考えた時に、
メンバーから出たのが『藍をつくれないか』という言葉。
周りを見れば、南三陸町入谷の養蚕の歴史、震災後歌津にできた
羊牧場があります。
藍を作り、素材を染めて、素晴らしい作り手の手に託す。
これでメイドイン南三陸の製品ができることになりました。
藍作りには、南三陸応縁団に登録している
応縁団の方が"おでって"で、全国から、
また、教育旅行でやってきた学生さんも
参加してきました。
藍作りをはじめて3年。
データをとりながら続けてきたそうです。
そして、この秋から、藍製品の常設での販売が
はじまりました。
でんでんむしカンパニーでは生葉で染める方法、
乾燥葉を煮だす方法で
染めています。この方法だと、すずしげな
"あさぎ色"の製品になるんですね。
今は、手ぬぐいとくるみボタン、ヘアゴムが
並んでいました。
今後の目標について、
"藍をコンスタントに育てること共に、
働き方の多様性をだしていきたい。
でんでんむしカンパニーの仕事を通して
子育てをしながら働く方法も広めていけたら"と
おっしゃる未來さん。
そんな未來さん自身も年明けにママに!
来年の山の神平の畑に行ったら
バウンサーに乗った未來さんの赤ちゃんにも
会えるのかなぁなんて考えたら
ますます楽しみになってしまいます。
これからのでんでん虫カンパニーの取り組みにも
注目したいです。そして、ぜひ、素敵な
藍染め製品、手にとってご覧になってみてください。
【でんでんむしカンパニーの藍染め製品の取り扱い】
■さんさん商店街 『NEWS STAND SATAKE』
■南三陸町観光協会アンテナショップ 『みなみな屋』