金沢21世紀美術館にある、
「スイミング・プール」の作家であり、
アルゼンチン出身のアーティスト、
レアンドロ・エルリッヒ。
四半世紀にわたる創作活動を紹介する個展が
行われていて、みてきました。
映像、インスタレーションなど、参加することで
完成するという作品の数々は、
「スイミング・プール」にはじめて入った...
いや、参加した時の感動を思い起こさせます。
"見えていることだけが、現実(リアル)か?"という
ことをテーマにした作品たち。
水がないのに浮かぶ船、建物の壁に忍者のように
張り付く人々、姿の写らない鏡。亡霊になった自分とご対面...
はたまた窓の向こうにもうひとりの自分がいたり、会場に
雲が浮かんでいたり。
それらの作品を通して
"舟は水に浮かび、建物は垂直にたち、鏡は姿を映す"という
既成概念にいかにとらわれているかを自覚するのだそう。
ちなみに、私が行った1日前にそのサービスは
終わっていたものの、
「スイミング・プール」で撮った写真を見せると
100円割引になる、というのもまた粋だなぁと思いました。