今週の『みなさんぽ』は
南三陸町戸倉 波伝谷(はでんや)の
『農漁家レストラン慶明丸(けいめいまる)』に
おじゃましてお店を切り盛りされている
店主の三浦さき子さんにお話を伺いました。
『お・も・て・な・し』ののれんをくぐり
お店に入って一番に目に飛び込んでくるのが
『慶』の字が入った、黄色い浮き玉。
実は震災以前12年ほど営んでいた
かつての店舗で、看板代わりにかかげていたもので、
震災の津波でアラスカに流れ着き、
その後、さまざまな方の協力で
さき子さんのもとに戻ってきました。
戻ってきた時、
"帰ってくるのたいへんだったっちゃ、
お風呂にでも入って"、そんな気持ちで
浮き玉を受け取ったというさき子さん。
アラスカで、この浮き玉を見つけてくださった
ご家族とは今も交流が続いています。
レストランは2013年4月に今の場所で再開されましたが、
この浮き玉は、お店をずっと見守ってきた、
歴史そのものなんですね。
ちなみに、お店のお名前は
ご主人のお名前から『慶』を、
ご長男のお名前から『明』をとり、合わせたものだそうです。
メニューはなくて、おまかせ定食やコース。
予約制で営業をしています。
私がおじゃました日のおまかせ定食は
タコなどのお刺身をはじめ、
初めて食べた赤皿貝(あかざらがい)の焼き物、
わかめしゃぶしゃぶ〜!
さらにほたての炊き込みご飯まで。
食べ過ぎて...う、うごけない〜。
"夏もおいしいよ!"という、さき子さん。
季節ごとのおまかせ定食、いただいてみたいです!
震災後再開された当初はボランティアのひとたちの
つながる場所として、という思いも大きかったそうですが、
地元の方の憩いの場に、近所づきあいを大切にできる場所に、
という思いも年々強くなってきているそうです。
一方で、語り部としても活躍されているさき子さん、
町外からのお客さんには
ご飯を食べながらもいろいろなことをお話
してくださると思います。
旬の味と、さき子さんのおもてなしを味わいに、
ぜひおでかけください。
【農漁家レストラン 慶明丸】
0226-46-9374