陸前高田市にやってきました。
昨夜到着した時は、街頭も多くなく、復興工事が進むなかで
カーナビも追いついてない状況で少し迷ってしまいましたが、
朝になると、復興のさなかにある町を見渡すことができました。
もともと山だった場所を造成したという
高台につくられた陸前高田市のコミュニティホールには
"シンガポールホール"という名前がつけられていて
シンガポールからの寄付によって作られたのだそうです。
美術館のような外観ですが、中にはメインホールのほかに、
和室や会議室といった、地元の方々のサークルや寄り合いで
気軽に集えるようにと考えられ、設計されていました。
ロビーには、奇跡の一本松のレプリカも展示されています。
そんな、シンガポールホールを会場に行われたのが、
「三陸伝統芸能フェスティバル」。
釜石虎舞からはじまって、百姓踊りに、盛岡さんさ踊り。
鬼剣舞(おにけんばい)に太鼓の演舞と、
岩手の伝統芸能の層の厚みを感じる1日になりました。
去年、東京で保育士をしている友達が
虎舞を見て感動し、習いにいって、子どもたちの運動会の
出し物として採用した、という話をきいていました。
私も、初めて見た虎舞に感動。
笹を喰む姿の躍動感たるや。
さんさ踊りは見ているひとを笑顔にして。
(舞台袖から一枚。)
中野七頭舞(なかの・ななずまい)は岩泉町中野地区に
伝わるもので、演舞の種類も多く、場面展開も鮮やかであり、
使われる道具も多岐にわたるだけに
天保時代から受け継がれてきたことの重みを感じました。
しかも、メンバーの多くが中学生というから驚きました。
それぞれの熱演と、あたたかいお客様の中で、
いわての芸能の粋が集う一日でした。