周りで見た人がみんな、"泣いてしまった〜"と言うので、
これは、目が腫れてもいい日に...レイトショーは危険...
などと思っているうちにすっかり出遅れてしましました。
同時上映のアナと雪の女王から涙腺は
刺激されまくりなのですが、
リメンバー・ミーのひいおばあちゃんの
顔をみただけでも、もう。
それにしても、死生観を揺さぶられる映画ですね。
死者の世界を描いていながら、テーマパークのような、
未来の世界のような、きらびやかなビジュアルにも
圧倒されます。
"思い出すことが大事だよね"と近しいひとを亡くしたとき
家族や友人と慰め合ってきました。
リメンバー・ミーの中の、「死者の国」にいるひとは、
生きているひとが誰もその人を語らなくなった時に
死者の国からも消えてしまうというストーリー。
忘れられてしまった時に、ひとは本当に死んでしまう、という
メッセージは、自分のバックグラウンドからも
共感できるものです。
自分が生きている間は、あのひとも心で生きている、と思う。
そうやって、悲しみに折り合いをつけながら
人生は前にだけ、進んでいくのかもしれません。
リメンバー・ミーの中では、主人公の祖先の真実が分かっていきます。
その人の思い出を語り合うことで、昔は分からなかったことを
誰かから聞いたり、その人の年齢に追いついた自分が何かを感じたり
することもあるでしょう。思い出は、その人が天国へいってもなお、
心の手をつないでいてくれるものだと思います。