だいぶ前に買って、"読んだ気"になっていた一冊を
薄着の季節に引っ張り出して読んでいます。
医学博士で医学ジャーナリストの
植田美津恵さんの著書"忍者ダイエット"。
"忍者にとって、デブ(肥満)=デス(死)
(そのあとに手裏剣マークが3つ)"という
強烈なひとことが帯に書かれていました。
身軽に動くためには忍者には体重制限が
設けられていて、修練によってその目標値を
キープしていたのだとか。
忍者の任務は機敏な動きが要求されることから
忍者の肥満は即、死に直結するというものでした。
そのことから忍者はダイエットの達人というのです。
彼らの生活や心身の鍛錬法を真似ることで
身体が健康的に引き締まり、心の安寧を手にいれる
ことができれば、ストレス社会に負けない心身を
手に入れることができる...と。ふむふむ。
忍術クラブ出身としても
いろいろ共感できる心得があったのですが、
たとえば心得16。
"体術の基本はつま先立ち。
踵を浮かせて流れるように動け"。
現代に生きるわたしが愛用するダイエットスリッパも
踵を浮かして家事ができるようになっています。
そして姿勢を正し、体幹を鍛えるのはどんなダイエット法にも
通じますしね・・・
心得22の章には
"成分を把握している食物。忍者ダイエットでは
これを"忍者食"と呼ぶ"。
一般的にはやはり自分で作ったもの、素材から
わかるものがダイエットに向いていますよね。
ちなみに、忍者は携帯用の「忍者食」があり
"1日3粒で心身ともに万全の備え"となる
飢渇丸(きかつがん)という体力回復剤があったそうです。
材料は、朝鮮人参、そば粉、山芋、耳草(乾燥させたはこべ)
ハトムギ、もち粉にお酒。
おぉぉ〜...
グリコがあれば、こんなまずい(たぶん)粒を食べずとも
一粒で300メートル走れたのに・・・
著者の植田先生は
構想から執筆に向けて数年にわたって
日本全国にある忍者ゆかりの地を巡ったそうです。
"さあ、ダイエットをするぞ、やせるぞと決意したときから
みなさんは日常の生活を忍者に切り替えてください。
周囲の方々にもしっかりと忍者として過ごすことを
伝えてください。
「わたしいま、忍者です!」と。"