村上春樹さんの選曲を楽しみにしながら、
文庫の新刊が出た夏に買った本を
読み返しています。
ananに連載されたエッセイをまとめた
1冊で、「きんぴらミュージック」という
エッセイが好きです。
ニール・ヤングって、きんぴらを
作りながら聴くとほんとにいい、という話から
展開していくのですが、クラプトンは
きのこうどんを作るのに向いているし、
メンチカツはマーヴィン・ゲイに限ると。
そしてこの文章の中では
「かつてプリンスと呼ばれたアーティスト」
(つまりは、記号だった時期に書かれた文章ですね)
はロール・キャベツを作るときにぴったりだと。
そうそう、食べるつながりで
このエッセイ集にでてくるドーナッツの表現が好きで
以来、ドーナッツを食べるときに思い出す言葉があります。
"揚げたてのドーナッツって、色といい匂いといい、
かりっとした歯ごたえといい、何かしら人を励ますような
善意に満ちていますよね"
人を励ますような、善意・・・
そうか、ドーナッツを食べたい時はきっと
励まされてがんばりたい時なのだな・・・(言い訳)
今回の番組はお料理をしている時ではなく
村上春樹さんが走っているときの音楽が
選曲テーマになっているそう。
番宣が流れるたび、わくわくしています。