8月15日
友達が教えてくれたのは
藤井隆さんが月1回パーソナリティーをしている
NHKのラジオ深夜便。
森田美由紀さんとの掛け合いがとっても面白いのですが
今月の回は、「この世界の片隅に」の主人公
すずさんのように、戦争を生き抜いたひとたちの
エピソードを募集し、紹介するというものでした。
仙台の街でのエピソードも紹介されていて。
思いを寄せていた人が特攻隊に入ることになり、
写真を渡されて泣きながら帰ってきた娘さん。
その娘さんをお母さんが写真館につれていき、
男性に渡せるようにと、なけなしのお金で写真を撮らせてあげたという話。
エピソードを寄せていたのは娘さんの孫にあたる、
私と同世代の女性からでした。
この街のどこかにあった写真館で
そんな写真が撮られていたんですね。
「この世界の片隅に」は戦時下での
日常のくらしが描かれているからこそ、心細さや
異常なことが普通になっている怖さを
今を生きるわたしたちに伝えてくれます。
私の祖母は青春時代に戦争を経験した94歳ですが、
戦争のことを語ろうとはしませんし、
早く8月15日がすぎてテレビもラジオも
戦争を思い出すようなことを放送しなければいいと、
正直に言います。祖母が元気なうちに戦時中のことを
聞いておきたい思いもあるけれど、
話したくもないという、祖母の思い自体が、
戦争の惨さを孫のわたしに伝えるにはじゅうぶんでもあります。
【8月15日】
中学からの大親友の誕生日。
彼女の正直さをずっと信頼し、
笑顔とお茶目さにずいぶんと救われてきました。
こころに平和をつくってくれるひと。