仙台駅で恒例の、南三陸福興市。
あれこれ買い込み、
南三陸ワインも試飲してロゼを購入。
エチケット、ラベルは、きりこのデザインも素敵です。
南三陸町の上山八幡宮の禰宜・工藤真弓さんによる
ものだそうです。
以前、工藤さんにお話を伺ったことがありますが、
きりこのもともとの始まりは江戸時代の中期に山伏が
作って神様への感謝を表した神垂。やがて供物を型取るように
なったのは飢饉に見舞われた時に、本物の供物をあげられなかった
ことがきっかけなのだそうです。お餅や魚などを模した紙で
感謝を表すことが「祈りの形」であり、
大変な時代の中から生まれた文化なのですね、と
工藤さんはおっしゃっていました。
三つ重ねのお餅の文様、お酒の器、知恵袋の
3つのきりこが上山八幡宮には代々継承されていていると聞きました。
毎年お正月前に氏子さんたちにお届けするため、一年をかけて
神職を務めるご主人と共にひとつひとつ手作りされています。
きりこは、2010年に町おこしの一環としてお店の文化を
きりこのように表す創作きりこが生まれました。
神社に継承されている技術を一般に伝えることは勇気のいること
にもかかわらず、工藤さんのお父様の宮司さんは
文化の継承としてそれを了承されたのだそうです。
震災後には、その家の歴史を表すきりこも
作られました。
「ぶどうにそそぐ海の光」という
タイトルがつけられていた、南三陸ワインのラベル。
入谷のぶどう畑はまだ収穫量が少なく、ロゼは
青森産のぶどうだそうです。
あの入谷のぶどう畑の斜面に光がふりそそいで、
ぶどうがたくさん実って、
100%南三陸産ワインで、海の幸を
いただけるまで、毎年の楽しみにしたいと思います。