10年くらい前だったか、玉虫塗のポストカードを見つけた時には
とても驚いたのですが、その後、食洗機対応のアイテムが誕生したりと
イノベーションを続ける、仙台生まれの工芸「玉虫塗」。
震災後には、仙台ゆかりのクリエイターチームが参加して生まれた
濃紺(伊達の勝色なんだそうです!)の「TOUCH CLASSIC」シリーズが
誕生し、ドイツの見本市でも好評を博したそうです。
今回取材におじゃまして、宮城の山の稜線と海の波をイメージした
紺色と銀の重なるラインが美しいグラスにもこころひかれました。
そして、風鈴も、やっぱり、とびきり素敵。
玉虫塗は昭和初期に、輸出向けの漆器を開発する国策によって仙台に
設立された国立工芸指導書が開発した漆塗りの技術です。
日本ではじめての国のデザイン研究施設が仙台にあったというのは
あまり知られていないことかもしれません。
玉虫塗ならではのつやと輝き。そしてこの輝きがなんと、
この春から、球場で見られるというニュースに、びっくりでした。
春季キャンプからすでに選手が使っている、
東北楽天ゴールデンイーグルスの漆塗りヘルメット!
産業技術総合研究所との共同研究によって
保護膜を開発し、長時間紫外線を受けても色が落ちにくく、
傷がつきにくいなどの条件がクリアされたのだそうです。
均等に塗り上げるだけでも難しいとされるのですが、
つばや耳あてなどがあるヘルメットも
職人さんの熟練の技により、細かな色の調整も重ね、この輝きです。
選手が使う、とわかっていてもなお、玉虫塗が
外で使われるイメージにすぐには結びつかず
そ〜っと被ってしまいました(笑)
このヘルメットで7年ぶりの日本一に!!
躍動する選手が見たいですね。
【用の美】
器も使いやすいサイズがいろいろ。
ベジタブルボウルとして販売されている器。
2、3人分のサラダにぴったりのサイズ。
花を生けても素敵だったりします。
そして、職人さんのおすすめは・・・
「インスタントラーメンが美味しくなる!」のだそうです!