キュレーターでもある原田マハさん。
「暗幕のゲルニカ」に感動して、
絵画がモチーフの1冊を手に取りました。
日本国内の美術館蔵の6点の絵画と
それぞれにまつわるストーリーが
紡がれた「〈あの絵〉のまえで」。
買っていたのはもう少し前だけれど、
こんな時期に読むことになるとは。
クリムトの「オイゲニア・プリマフェージの肖像」は
去年秋に豊田市美術館でのクリムト展で見たばかり。
モネの「さざなみ」は一度だけ訪れたことがある
地中美術館蔵。
ひろしま美術館のゴッホ。
大原美術館のピカソ。
ポーラ美術館のセザンヌ、信濃美術館の東山魁夷。
おでかけしたい、旅したい、
そんな思いを抱えているひとは多いはずだけれど、
その気持ちに応えてくれるような美術館めぐり気分の
一冊です。
原田マハさん自身が影響を受けたという作品や
繰り返し訪れている日本各地の美術館が登場するという
一冊。絵と出会ったひとが
再生していくようなストーリーには
芸術が繰り返し、ひとを励ましてきたことを思います。
ちなみに、表紙にさりげなく添えられている
英字のタイトルは"A Piece of Your Life"でした。
【額縁デザイン〜!】