先日、Date fmのスタジオ宛に
思いがけないお手紙をいただきました。
それはフランスからのエアメールで、
お名前と、石を掘る手元が映し出されたシールが
封筒の裏にはってあるのをみて、すぐに思い出しました。
差出人はフランス在住の彫刻家である
井上佑吉さん。
2009年の夏休みに初めて訪れた沖縄での出会いが
鮮やかに蘇ってきました。
名刺交換などしたわけではなかったのに、
このブログをたまたま目にする機会があったそう。
お手紙には、震災の後にもこのブログを読んでくださった
ことも記されていました。
2009年の夏、沖縄では新型インフルエンザが
流行っていて、コロナ禍でふと思い出すこともありました。
旅行そのものも迷い、仕事先の方に相談したこと、
帰ってきて潜伏期間をおいて番組に復帰したこと、
沖縄でも、そもそも観光地は少なめにして
マスク姿で観光したことなども思いだされます。
その頃とは比べものにならない事態で、
旅することが遠いいま、
なんだか、過去の旅からプレゼントをもらった気持ちです。
井上さんの文章も、文字も、さすがアーティストだなぁという
趣きで何度も読み返してしまいました。
そのお手紙の終わりには
向田邦子さんの著書「男どき女どき」の
解説を書いた画家・風間完氏の言葉が添えられていました。
『しかし人は生きている限り、たとえ偶然のめぐり合わせにせよ、
出会った人々やその作品からうけた感銘というものを大切にする。
それはその人の生涯の大切な宝でもある』
【アトリエ!】
まるで、お城のようです。
元僧院で、芸術家のために改造されたという
井上さんのアトリエ。
2009年に一緒に沖縄を旅した友と行ってみたい!
新たな夢ができました。