今からほぼ半世紀前、1972年に教会で行われたライブの
ドキュメンタリー。滑り込みで見てきました。
これぞライブの力と思うものがすべてその場にあり、
信仰のあるひとたちが織りなすゴスペルの祈りが
厚みをもって押し寄せてくるよう。
聖歌隊が、いてもたってもいられなくなる瞬間、
教会の椅子に座るひとたちが、ひとりまたひとりと
何かが乗り移ったように踊り出すのを見ていると、
ただただ、圧倒されました。
そして、解き放たれたようなパワーを感じるほど、
60年代の公民権運動の真っ只中をも生きてきた
黒人のひとたちが
抱えさせられてきたものにも思いが及びます。
何度も鼻の奥がツーンとなりながら、
レディ・ソウル、アレサ・フランクリンの
歌を、歌いっぷりを全身で浴びました。