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伊達地図

2019年を最後に、開催が見送られてきた
フォーラム「伊達な地図づくりin宮城」。
土地家屋調査士さんたちによる組織で、
公共事業のお手伝いや法務局の地図づくりを進めるために
設立された「公益社団法人宮城県公共嘱託登記
土地家屋調査士協会」が主催して3年ぶりに開催されました。

地図の読めないわたしが、縁あって
初回のフォーラムからMCに呼んでいただき、
毎回のようにお世話になっている先生方もいますが、
お互い元気でよかった〜という再会の喜びから
今年の準備は始まっていきました。

土地家屋士のみなさんは土地境界のプロフェッショナルですが、
今年は江戸時代の境界争いについての講演とディスカッションも
行われました。

涌谷藩志会の会長・櫻井伸孝さんの講演では、
伊達家のお家騒動として、小説や歌舞伎の題材にもなっている
伊達騒動が、涌谷と登米にまたがる湿地を舞台にした
境界争いによって、決定的な段階へと進んでいったことを知りました。
とはいえ、単純な境界争いではなく、
それぞれの当事者の思惑の違いについても。

仙台で歴史散歩といえばの第一人者
木村浩二さんの講演は「伊達地図」フォーラムでもおなじみとなり、
今年は「仙臺古地図さんぽ〜蘇る安政絵図」と題して行われました。
会場であるメディアテークの床面にも貼られたのが
「安政補正絵図仙府絵図(令和版)」。

IMG_7218 (1).jpg

藩政期に書かれた最後の城下絵図が
「安政補正改革仙府絵圖」だったそうですが、戦災で失われ
現存するのは複製された白黒の写本のみだったそうです。
この写本をもとに令和の時代に新たに制作されたもの。
最大の魅力は手書き文字が、活字に置き換わったことだそうで
いまの仙台の街の上に重ね合わせても分かりやすくなっています。

復元着色された美しい絵図をスクリーンでみながら、
木村さんのガイドで紐解いていく歴史散歩のひとときは、
風情を感じる時間でもありました。
そしてもちろん、お話のあとは町歩きにでかけたくなります。

出会うひとがみんな先生になってくださるのが、
この仕事のたまらなく楽しいところ。
そして、お客さんに"おもしろかった"を持ち帰っていただけたなら
MCとして一番嬉しいことです。

ニードルのおふたりの、土地家屋調査士あるあるを
織り交ぜた漫才も、おもしろかった!
画が浮かんで浮かんで、大いに笑わせていただきました。

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2022年6月18日 23:08に投稿されたエントリーのページです。

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