先日、仙台駅の催事に多くのひとが列をなしていました。
幼稚園くらいの子どもたちから大人の女性まで。
LINEのスタンプで見たことがあったけれど、
「ちいかわ」ってこんなに人気なのねぇ。
私だって好きです、ちいさくて、かわいいもの。
大好きです、ちまちま集めちゃうもの。
小さいもので大きな世界を作り、想像力をかきたてるのが
田中達也さんの見立ての世界ですねぇ。
楽しみにしていた"MINIATURE LIFE展"を見てきました。
もう、マスクの下でにやにやが止まりません。
「うわぁぁぁ〜」と思わず一人で声がでてしまう作品も
ひとつやふたつではありませんでした。
代表作のひとつでもあるブロッコリーを使った作品。
なんて可憐な観覧車!乗りたい!
「新パン線」は仙台駅から出発!
このステープラーの芯使いに感動!
たしかに、ライブラリーに見えます。
そして田中さんのすてきな「見立て」と同じくらい
「名付け」にもにんまりなのですが、
このマンハッタンのビル群にしか見えない作品は
「芯シティ New York」という名前でした。
文具好きの心に特に響いたのがもうひとつ。
そうです、公園にブルーシートが敷かれるお花見の季節...なんて想像力!
季節といえば、これから京都ではこんな景色になるんですね。
仙台会場限定の作品は「まめに手入れされた庭」。
豆...ずんだ餅の緑が鮮やかです。
そのほかにも、物語の世界、宇宙への旅、
日本の古き良き映画のようなシーンを彷彿とさせる
作品まであって、「帰り道 The way home」の前では
長い時間立ち止まってしまいました。
夕暮れ時のあぜ道を赤ちゃんをおぶって歩くお母さんの姿が
畳の上で表現されています。ごくシンプルなのに
そうとしか見えない。
「世界は小さく広がっている」というコピーが
実感としてそこにありました。
幸せは自分の心が決めるとよく言いますが、
楽しみも自分自身が見つけるものですね。
そしてそれは手に届くところにもいっぱい転がっているのだなと
ちまちますてきで、大きな世界に浸りながら思いました。