腰を落ち着けて、感想を述べたいと思います。
E5系好きのための、 E5系好きによる映像が
14分に詰まっていました。
「E5系車輪研削」では
研削庫へ入庫するシーンからはじまり
車両移動装置「ミュール」へとズームしていくシーンに
つながりそして新幹線の車体の下へ・・・
これはとんでもなくマニアックなものを
購入してしまったと思ったものの、
車輪研削機では二輪同時に研削ができ、
研削した削りかすのこまかさに心が動いていくのを感じます。
機械音がきこえるところはBGMを消してしかと
音が聞こえるようにしているというニクい演出!!
そして、5分29秒のところで
心を鷲掴みにされることになるのです。
「分割併合装置動作」
そう、それは普段盛岡駅でしかお目にかかることが
できない「鼻があく」シーンのこと!
その神ショットがなんと5連続ショットで
収められているのです。
右斜め上から
正面下から
右下から
ほぼ真下から
右真横から
さらに...
閉まる
閉まる
閉まる
閉まる
閉まる
の5連続が続きます。
早戻し、早送りという贅沢な見方も
リモコンひとつでできてしまいます。
そしてそのなめらかな動作は
びっくりするくらい軽やかな音。
「ガッシャン」と想像していた耳に聞こえてきたのは
漆のお椀をかぱっと重ねような心地いい音でした。
ここにも技術のすごさをみたような気がします。
映像は「車内」の項目へと移り、
各車両を映していきます。
お世話になっている「普通車」の
椅子回転!コロナが落ち着いたら回転させて
わいわい旅行にいきたいですね。
まるでオルゴールで踊る踊り子のような
なめらかなうごき!!
「グリーン車」ではラグジュアリーなBGにのって
ゆったりと回転する(ように見える)椅子!
さらに「グランクラス」ともなれば、
映画のクライマックスのようなBGにのせて
椅子が回転していきます。
ここで映像にひとの手が初めて映り込むのですが、
手元のトレイを出すシーンが入ることで
より、グランクラスに乗っているかのような
臨場感をお届けしているのですね。
「車内自動放送」は仙台行きのはやぶさ号が
東京駅を出てすぐ。上野につく前です。
一抹の寂しさを感じながら、ほっとする瞬間ですね。
ちなみに、表ジャケットは真面目な顔しているのに
背表紙には・・・
ツンデレ感がたまりません。
映像は
利府の車両基地に入ってくるシーンで大団円を迎え、
おつかれさま、という気持ちで迎えるのです。
一度鼻の先が見切れる形で停車するも
約10秒後、またゆっくりと動き出し、
その勇姿が見えなくなるまで・・・
手を振りたくなります
たっぷりと尺を使ってお別れ。
撮影編集を担う
カタツムリプロダクションさんは
きっと素敵な会社なんだろうなぁ・・・
そうしてもう一度最初から
最初から再生ボタンを押す私。
冒頭に
"長時間のご視聴は避け、適度に休憩をお取りください"
と出ていました。
14分なのになぜこのようなことが書いてあるのかしらと
思っていましたが、
その意味が自らの行動によって解明された瞬間でした。