前半と後半では
流れる時間のスピードががらっと変わるような映画だと
思いました。背景に映り込むものの色合いや、
要所要所で挟み込まれる音楽の使い方も巧みです。
そしてなんと言っても
鈴木亮平さん、宮沢氷魚さん、阿川佐和子さん。
俳優陣の自然で生きた演技のすばらしさが圧巻です。
「エゴイスト」というタイトルの意味を
劇中も、余韻の中でも、繰り返し考えてしまいます。
エゴイストって私、意味を取り違えていたんじゃないかなぁ。
ふだん説明の多い映像や物語を見慣れてきているなぁと
気付かされるところもあったりして。
映像は1つのカメラを行ったり来たりさせての撮影法が
多用されているので、だいぶ揺れます。
途中ちょっと酔ってしまい、
目をつむって音だけ追いかけるという時間がありました。
寝不足厳禁、体調のよい時に、というワンポイント。