事実を伝えることと
ひととしての想像力は、仕事でも生きるうえでも
考える場面が多いです。ネガティブな出来事を
前にした場合は特にそうですね。
今日、日本の次世代ロケット
「H3」初号機が飛び立ちませんでした。
2年の打ち上げ延期を経て、メインエンジンからはもくもくと
煙まであがっていたのにまさかという思いもあって
衝撃的なニュースでした。
JAXAの責任者の記者会見で
「失敗ではないのか」と質問した記者がいたそうです。
私も率直に「失敗してしまったのかな」と思ったので
噛み砕いての説明
「システムで異常が検知された/打ち上げ失敗を
回避するためにシステムが働いて止まった」
ということを引き出してくれたことで
疑問がクリアになりました。
映像で見たわけではないけれど
その記者が「中止」と「失敗」の表現をやりとり
したあと「それは一般に失敗といいます」と
締めくくったのだそうです。
質疑の最後に捨て台詞のような
言葉だったとしたら、それは
報道のプロフェッショナルとしては
信じがたいことだと思います。
夜のニュースで
打ち上げを近くで見守っていた男の子が
インタビューに答えているのを見ました。
「H3本当にみたいので
くじけずに頑張ってほしいなって。」
その言葉になんだか救われた思いがしました。