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Hand-Drawn

本塩釜駅前の遊ホールで行われた
ドキュメンタリー映画
「Hand-Drawn:Documentary」 上映会へ。

映画の中では、北米やヨーロッパ、アジアのアニメーション界の
レジェンドから新進気鋭のアニメーターまで
幅広い層のクリエイターが
手書きアニメーションについて考えを語っています。

上映会の後には
プロデューサーの丸山正雄さんと片渕須直監督による
トークショーが行われました。

「この世界の片隅に」でタッグを組んだおふたり。
丸山さんは塩釜ご出身ということもあり
終始リラックスした中ではありましたが、
クリエイター魂のこもったいいお話でした。

昨日、ディズニーのリトル・マーメイドを
テレビで放映しているのを見て
やっぱりいいなぁと思ったけれど
アニメーションならではの歪みの魅力、
想像力の入るすきま・想像力を掻き立てる
コマの少ない表現のお話に共感。

とはいえ、おふたりの考えは
決して「手書き」だけが良いということではなく
ツールが多様化する現代においては
技法を組み合わせながら作品を生み出して行くという
ことが進化であると。
一方で、テクノロジーを用いるときは哲学や技術を
培ったひとが担当すべきであるという
お話に、現代のさまざまな分野における
AI技術の活用にも通じるものがあると思いました。

"アニメーション"という言葉さえなかったころ上京し、
そののち、手塚治虫さんの虫プロにとびこんだ丸山さん。
片渕監督が教えてくれた
手書きのアニメーターは鉛筆や紙はもちろん
"消しゴム"へのこだわりがあるんだというお話。

大ベテランでありながら、新しい扉を開き続け、
作品が産声をあげる現場で生きるおふたりの
みずみずしい言葉に引き込まれました。


【塩釜神社】
202段の階段を駆けのぼ...ゆっくりのぼって、
お参り。いい風ふいてました。
IMG_3633 (1).jpg

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2023年6月 3日 18:05に投稿されたエントリーのページです。

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