備えること、話すこと、
たいせつなものをたいせつにすること。
普段の日々はそんなことを積み重ねていこうと思います。
そして、今日3月11日は、
あの日も必死に生きて、生き続けたかったひとのことを
想い、ただただ祈ります。
共に空を見上げるひとたちには
素直に感謝を伝えたいです。
近くで支えてくれたひと、
どんな時もかわらずにいてくれたひと、
一緒に力を合わせてはたらいたひと、
迷ったとき導いてくれたひと、
遠くから力を届けてくれたひと、
忘れずに心を寄せてくれたひと、
長い道のりの中で話をきかせてくれたひと、
くるしい思いを打ち明けてくれたひと、
たいせつなことを教えてくれたひと、
命のような音楽をとどけてくれたひとにも。
これからも心の手をつないで、
共に、生きていけますように。
昨夜は、東急スプリングコンサートに。
元andymori小山田壮平さんと
藤巻亮太さん両名が歌とギター1本で届けた
セットリストがすばらしかったです。
andymoriは初めてライブを見た時に衝撃を受けて以来
大好きな3ピースでした。
「Sunrise&Sunset」を2011年に聞いた時と
同じくらい、今夜は突き上げられるものがありました。
この曲書いた時、小山田さんは20代だったんだなぁ。
ソロ2作目「時をかけるメロディー」は
今年一番聴いているアルバムです。
藤巻さんは「まほろば」「南風」と続き、
最初にみたレミオロメンのライブも思い出しました。
「粉雪」や
二日ほど前の歌、という紹介からの「3月9日」は、
みんながひとつになれるようで、
楽曲の力を感じました。
そして昨日という特別な日には
震災後にいち早く届けられた
andymoriの「兄弟」と
藤巻さんの「光をあつめて」もそれぞれ
セットリストに入っていて、
メロディーが流れだすと
記憶の扉が開いていきました。
最後はスピッツのロビンソンを2人でカバー。
心に春を告げる、ハーモニーでした。
アカデミー主演女優賞に輝いた
エマ・ストーンの憑依っぷりは、圧巻!
天才ヨルゴス・ランティモス監督が魅せる
映画「哀れなるものたち」をやっと見てきました。
エマ・ストーン演じるのは、
天才外科医によって蘇った若き女性ベラ。
未知なる世界を知るため、大陸横断の冒険に出ます。
時代の偏見から解き放たれ、
平等と解放を知ったベラは驚くべき成長を遂げる...というもの。
おすすめしてくれた人の
「感想を言いにくいけど、感想を聞きたい」という言葉が
わかりました。なぜなら、私もそんな気持ちになったので。
倫理的に許されない人体改造のシーンで
まさに「ゴッド」、神の領域に踏み込み
何ひとつとして予測できないまま、最後まで
ストーリーが進んでいきました。
とんでもないけど、どこか憎めない、ひと・ひと・ひと。
皮肉と本音。男性と女性。大人と子供。
人間と動物。真心と下心。
カラーとモノクロ。内と外。抑制と解放。
雄弁な音楽と、全部のシーンで見惚れた衣装も、
美術も突き抜けていました。
哲学であり、ファンタジーであり、ホラーであり。
でも本当は全部、ベラの夢の中だったのかもしれない。
没入するには映画館の空間が必要です。
一目千本桜の街が地元というひとが
教えてくれました。
「お花見、ならぬ、つぼみ見から
楽しんでいるんですよ。
つぼみ見は、もう、2月から始まっているんです」って。
そうやって春を待つのもいいものですね。
勾当台公園の梅もほころびはじめ。
挨拶のあと、
「春だねー」と言われたので、
気温のことかと思い、
「ね、春だね!」と答えたら、
「いや、色がね」と言われました。
春になると、毎年のようにやってくる
"黄色"ブーム。今年買ったものではないけれど、
何気なく黄色のトップスを選んで着ていました。
春が黄色の花からはじまるように
きっと何かむくむくと芽生えるものが
あるのかもしれません。
ステンドグラスにも春の光。
この春、デビュー35周年を記念するコンサートを行う
宮沢和史さん。それに先立ち、
「春が来たら旅に出よう 風の歌を届けに行こう」と銘打つ
"前夜祭ツアー"の仙台公演がretro Back Pageで行われました。
手を伸ばせば届くほどの距離で
Pfに白川ミナさんを迎えたステージ。
宮沢さんはギターに三線にガンザ&ハンドマイクにと
持ち替えながら、歌を届けてくれました。
THE BOOMがデビューした89年はバンドブーム全盛
だったわけですが、その後、沖縄の音階やブラジルのサンバなど、
無二の旅をしてきた宮沢さん。
天安門事件の年に書かれた「気球に乗って」などを例に、
ご自身は衝撃を受けた出来事の中から
曲を作ってきた、とMCでおっしゃっていました。
真正面から向かいあった曲、
深い祈りを込めた曲など、
リアルタイムで聴いていた曲も、あとから
知った曲も混在するけれど、こうして今聞くと
改めて心を耕されるような時間でした。
東日本大震災のことに触れた時は
石巻・まきあーとテラスのステージで涙していた
宮沢さんの姿を思い出したし、
能登半島地震に触れ言葉を紡ぐなかで、
石川県の絶景・千里浜で「蒼い夕陽」が生まれたことも
はじめて知りました。
歴史を学ぶこと、世界を学ぶことは、
弱い立場のひとや、困難にあるひとに
心を寄せることにもつながると
宮沢さんの活動に気づかされます。
時代も、世界地図を広げた中でも
旅している気持ちになるけれど、
その宮沢さんご本人はコロナ禍明けでブラジルに行ったり、
船上で歌ったり。その船は母方のお祖父さんが
先の大戦で命を落とした硫黄島の沖合を通る船だったそうです。
旅するなかで、今度はどんな曲が生まれてくるのかな。
その前に、来月リリースのアルバム「35」は
宮沢さんの音楽仲間をゲストに迎えた7曲を収録。
これまでの旅での出会いが紡いだような一枚なんですね。
「からたち野道」では仙台出身の三味線奏者
浅野祥さんがゲスト参加しているようです!
新たな道を選んだひとにお手紙をいただいたり、
がんばって!の乾杯をしたり。
復帰した方と再会もあった、年度末。
来週になれば、はじめましての名刺交換もあるでしょう。
コロナ禍以降で、使い終わった
マイクを拭くことがすっかり習慣になりましたが、
今日は一年分の感謝気持ちで拭きました。
来年度も、
どうぞよろしくお願いしますの気持ちをこめて。
【癒し】
イースター前だけ、のひよこパン
"期間限定"にたぶん、一生弱い。
松島でのイベント楽屋にて。
銘菓・松島こうれん。