2012年以来、仙台での開催となった
フラカン和義のロックンロール800万ボルト。
フラワーカンパニーズと斉藤和義さんの顔が
デザインされたバックドロップを際立たせるように
会場が暗転すると
はいどーもー、とゆるりとステージに登場する
フラワーカンパニーズと斉藤和義さん。
OPと転換中のトークも
このシリーズ恒例のお楽しみですが、
仙台2回目だよね、なんて話をしているうちに
呼び込みを待たず早々とステージに登場する
ピーズのみなさん。
本当は5年前大阪でのフラカン和義で出演する
はずだったピーズ。
ハルさんの完全復活を心から喜んでいる
フラカンのみなさんと和義さんの言葉がありました。
照れるように「この歳だからさ、病院行ったら
みんなもなんか見つかるよ、だってさ...」と
初っ端から"ザ・病院トーク"になりそうなのを遮る形で
スタートしていったのでした。
最初から気になっていたバックドロップの下部に
ひらりひらりと貼られた4枚の紙は、
急遽ハル画伯によって絵が描かれた
ピーズ4人の似顔絵。
そう、今の体制になってからのピーズを見るのは初めて。
なまなましく音を鳴らしていて、
さっきまでの無邪気なように思えるMCからの
引き込まれ方にくらり。歌詞が刺さる...!!
続いて、"冬のにおい"から始まった
フラワーカンパニーズ。
聴くたび凄みが増している"深夜高速"から、
久々に聴いた"心の氷"。刺さるー!!
フラワーカンパニーズは来年9月に
10年ぶり二度目の武道館公演を行うことが発表されています。
ライブを観た後には、「今が旬」という武道館ライブの
タイトルがさらに説得力を伴って、楽しみが膨らむ私です。
噂の新曲の"ラッコ!ラッコ!ラッコ!"は
食い入りながら。
ラストの"JUMP"にもっていかれました。
クロストークをはさんで斉藤和義さんのステージへ。
グレートさんがラジオで話していた
「斉藤くんの家に行って
ステレオから味付け海苔までいただいた先輩」という
エピソードがいいなぁと思うのですが、
和義さんとフラカンのみなさんの仲良しトークは
ずっと聴いていたくなります。
斉藤和義さんはGIGSで先月初めに
ツアーの仙台公演がありました。
その時のセットリストも最高でしたが、
今夜は「FIRE DOG」から。さっきまでの
トークからの心拍数の上昇幅たるや。
最強のスリーピースをあらためて実感する
中で、新曲の「泣くなグローリームーン」も披露されました。
じんわり浸透していく言葉とメロディー。
ライブで聴いて、ますます好きになりました。
斉藤和義さんやフラワーカンパニーズの曲たちは
人生において伴走してもらっている曲が多いので、
20年前の100万ボルトのことまで
ありありと浮かんできました。
この曲に、この歌詞に、このライブに
出会えていなければ折れていた心があったなぁ。
ラストはセッション!
"靴下"!
"社会生活不適合者"!
斉藤和義さんのドラムでちょっとだけ"My Sharona"
キャロルの"ファンキー・モンキー・ベイビー"
"歩いて帰ろう"で大団円!
こんなハッピーエンドありますかー!!
フラカン和義のロックンロール800万ボルトは
膨らんだ期待を超えてゆく濃ゆい濃ゆーい夜でした。
ロックロールの電流をそのまま充電。
楽しみにしすぎて、帰り道はちょっと放電。
今日で2024年が終わってもいいほど楽しみ尽くしました。